「昼間いないのに、太陽光や蓄電池を入れて意味あるの?」——共働きで一番ひっかかるのがここだと思います。調べても出てくるのは販売会社のシミュレーションばかりで、実際に住んでいる人の数字がなかなか出てきません。
先に結論を書きます。我が家は太陽光約6.9kW+蓄電池9.8kWh(全負荷型)を新築時に入れて、日中はほぼ不在の共働きです。2年間(24か月)の実測で、電気代から売電収入を引いた実質負担は月あたり3,525円でした。しかも年に5回ほど、売電が電気代を上回って黒字になる月があります(5月・6月・10月)。
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ただし正直に言うと、1月だけは実質15,000円前後と別格にきついです。蓄電池があっても冬は救えません。この記事では、その2年分の数字をもとに「共働き・日中不在で本当に得なのか」を、いい面も悪い面も込みで書きます。
我が家は愛知県名古屋市で建てた3LDK・約140平米のオール電化住宅に、太陽光約6.9kW+蓄電池9.8kWh(全負荷型)を新築時に導入して2年運用しています。この記事では、その実際の運用感と電気代を出発点に、価格相場・2026年の売電単価・容量の目安・補助金を出典付きで整理し、「共働き・日中不在の家庭にとって得か損か」を考えます。数値は2026年8月時点で各社の公開情報を確認したもので、出典は記事末に明記しています。
らく子
はた夫- 先に結論|共働き・日中不在の家庭で蓄電池が「得」になる条件
- 我が家の実測|太陽光6.9kW+蓄電池9.8kWhを2年運用した収支
- 蓄電池の価格相場【2026年8月・出典付き】
- 2026年の売電単価は「最初4年24円→5年目8.3円」|蓄電池の価値が跳ね上がる年
- 共働き・日中不在の家庭で「得か損か」を数字で考える
- 日中不在の共働き家庭が蓄電池のメリットを活かす3つの運転|活用のコツ
- 小学生がいる共働き家庭におすすめの容量は7〜10kWh|「日中不在」が崩れるから
- 全負荷型と特定負荷型|我が家が全負荷型にした理由
- 価格以外のメリット・デメリット
- 蓄電池が特に有効な家庭・そうでない家庭
- 蓄電池の選び方(メーカーの傾向)
- 導入前に確認したい3つの質問
- よくある質問
- 太陽光とセットにしたときの回収イメージ
- まとめ
- 出典(2026年8月確認)
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先に結論|共働き・日中不在の家庭で蓄電池が「得」になる条件
細かい話に入る前に、この記事の結論を先にまとめます。
- 太陽光とセットであること。蓄電池単体では経済メリットが出にくい設備です。
- 日中不在であること。昼の発電を自分で使えない家庭ほど、貯めて夜に回す価値が大きくなります。
- 5年目以降を織り込んで考えること。2026年度のFIT売電単価は「最初の4年24円/5年目以降8.3円」の二段階です。売電収入が大きく落ちる5年目から、自家消費の価値=蓄電池の価値が跳ね上がります。
- 新築時に、住宅ローンに組み込んで入れること。足場代が浮き、月々に平準化でき、補助金も狙いやすくなります。
逆に、在宅時間が長い家庭・太陽光を載せない家庭・後付けで足場から組む必要がある家庭では、優先度は下がります。以下、根拠を数字で見ていきます。
我が家の実測|太陽光6.9kW+蓄電池9.8kWhを2年運用した収支
まず、我が家の構成と実際の電気代です。一般論だけだとイメージが湧きにくいので、先に「実物」を出しておきます。
| 項目 | 我が家の内容 |
|---|---|
| 住まい | 3LDK・約140平米・総2階・オール電化(愛知県名古屋市) |
| 断熱・気密 | UA値0.54/C値0.29(窓を樹脂サッシにオプション変更) |
| 太陽光 | 約6.9kW(手続きが煩雑になる10kW以上を避けて設計) |
| 蓄電池 | 9.8kWh・全負荷型(停電時に家全体・200Vが使える) |
| 導入時期 | 新築時にセット導入(住宅ローンに組み込み) |
| 時期 | 電気代 | 売電収入 | 実質の収支 |
|---|---|---|---|
| 冬(1月) | 18,797〜19,446円 | 4,272〜4,500円 | -14,297〜-15,174円 |
| 夏(8月) | 9,487〜9,599円 | 5,936〜6,019円 | -3,468〜-3,663円 |
| 春・秋(5月・6月・10月) | 4,580〜6,867円 | 6,016〜7,986円 | +92〜+3,180円(黒字) |
| 2年間の平均 | 9,700円 | 6,176円 | 実質 -3,525円/月 |
| 参考:前に住んでいた40平米のアパート | 夏は 電気1.5万円+ガス0.8万円=約2.3万円/月 | ||
ここで注目してほしいのは平均値より季節差です。1月だけが実質15,000円前後と突出し、夏の約4倍。理由は電気を最も使う月に、売電が最も少なくなるという噛み合わせにあります。逆に5〜6月・10月は売電が電気代を上回り、2026年6月は+3,180円の黒字でした。
肝心の電気代です。エアコンをほぼ常時つけ、洗濯乾燥機を毎日2〜3回まわす使い方での実感値です。
家の広さは3倍以上になり、エアコンの使用量も跳ね上がったのに、月々の光熱費はアパート時代より安くなりました。太陽光・蓄電池の効果だけでなく、断熱・気密(UA値0.54/C値0.29)の効果も混ざった結果である点は正直に補足しておきます。どちらか一方の効果だけを切り出して測ることはできません。
はた夫より詳しい導入判断の経緯(10kW未満に抑えた理由、全負荷型を選んだ理由、補助金を見送った話)は太陽光+蓄電池は共働き家庭に効く?日中不在でも電気代が下がった実体験と、導入後に変わった電気の使い方(家事を発電中に寄せる・料金プランと放電時間帯の見直し)にまとめています。
蓄電池の価格相場【2026年8月・出典付き】
家庭用蓄電池の価格は、本体+工事費込みでおおむね80〜200万円が相場です(容量による)。容量別の目安は次のとおりです。
| 容量 | 価格の目安(工事費込み) | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| 5kWhクラス(小型) | 約80〜120万円 | 夫婦・少人数 |
| 7〜10kWhクラス(標準) | 約150〜200万円 | 4人家族の標準的な選択 |
| 15kWh以上(大容量) | 約250〜350万円 | 電気使用量が多い家庭 |
1kWhあたりの単価で見ると、市場の実勢価格は15〜20万円/kWhが目安。一方で、国の補助金事業で基準とされる価格は約11.1万円/kWhとされ、市場価格との差があります。つまり補助金を使えるかどうかで実質負担が大きく変わるのがこの設備の特徴です。補助金は手厚い時期と終了する時期があるため、導入を考えるなら「今使える補助金があるか」を必ず確認するのがおすすめです。
2026年の売電単価は「最初4年24円→5年目8.3円」|蓄電池の価値が跳ね上がる年
ここが2026年に蓄電池を考えるうえで、いちばん大事な変化です。
2025年10月から、住宅用太陽光のFIT(固定価格買取)に初期投資支援スキームが導入されました。2026年度に10kW未満の太陽光を設置した場合の買取価格は、最初の4年間が24円/kWh、5年目以降の6年間が8.3円/kWhという二段階になります。初期を手厚くして回収を早める代わりに、後半は大きく下がる設計です。
この単価を、電気を「買う」ときの単価と並べると、蓄電池の価値がどこで変わるかが見えてきます。中部電力ミライズのスマートライフプラン(オール電化向け)を例にすると、買う電気の単価は時間帯で次のように違います。
| 時間帯 | 時間 | 電力量料金 |
|---|---|---|
| デイタイム | 10時〜17時 | 38.80円/kWh |
| @ホームタイム | 8時〜10時、17時〜22時 | 28.61円/kWh |
| ナイトタイム | 22時〜翌8時 | 16.52円/kWh |
並べると構図がはっきりします。
- 1〜4年目(売電24円):ナイトタイム(16.52円)より売電単価のほうが高いので、深夜の電気を貯めて夜に使うだけの運用は妙味が薄い。ただし、帰宅後の@ホームタイム(28.61円)やデイタイム(38.80円)に自家消費できるなら、売る(24円)より使うほうが得です。
- 5年目以降(売電8.3円):売電収入が3分の1近くまで落ちます。一方で買う電気は16.52〜38.80円のまま。1kWh自家消費するたびに、売るより8〜30円ぶん得という構図に変わります。ここで蓄電池の価値が跳ね上がります。
らく子「蓄電池は元が取れない」という意見をよく見かけますが、その多くは売電単価が高かった時代の前提です。10年間の後半6年で単価が8.3円まで落ちる前提に立つと、自家消費に回せる仕組みを持っているかどうかの差は年々広がっていきます。なお、この単価は年度によって見直されるため、実際に検討するときは必ずその年度の最新の買取価格を確認してください。
共働き・日中不在の家庭で「得か損か」を数字で考える
ここが在宅世帯との最大の違いです。太陽光発電は日中(およそ10〜15時)に最も多く発電します。ところが共働きで日中不在の家庭は、発電ピークの時間帯に誰も家にいないため、蓄電池がないと昼に発電した電力の多くを売電に回すことになります。
電気を最も使うのは、帰宅後の17時〜22時(@ホームタイム=28.61円/kWh)と、朝の支度の時間帯です。発電の山と、消費の山が完全にズレているのが共働き家庭の特徴で、そのズレを埋めるのが蓄電池の役割になります。一般に、蓄電池なしでは3〜4割程度にとどまる自家消費率を、蓄電池を組み合わせることで7割前後まで高められるとされます。
らく子日中不在の共働き家庭が蓄電池のメリットを活かす3つの運転|活用のコツ
蓄電池は買って設置すれば終わりではなく、運転モードの設定で結果が変わります。ここを知らずに初期設定のまま使っている家庭は少なくありません。共働き・日中不在の家庭が押さえておきたい使い方を3つに整理します。
活用1:モードは「グリーン」か「経済」かを生活で選ぶ
多くのメーカーの蓄電池には、大きく2つの運転モードがあります。
| モード | 動き | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| グリーンモード | 発電した電気をできるだけ充電し、自給自足を優先する | 自家消費を増やしたい家庭/売電単価が下がった5年目以降 |
| 経済モード | 発電分はできるだけ売電し、蓄電池には割安な時間帯の電気を買って充電する | 売電単価が高い時期/夜間の電気が安いプランの家庭 |
先ほどの単価の話とつなげると、判断の軸はシンプルです。売電24円の1〜4年目は経済モードの妙味があり、8.3円に下がる5年目以降はグリーンモードに寄せるという考え方ができます。モードは後から切り替えられるので、「入れて終わり」にせず、単価が変わるタイミングで見直すのがおすすめです。
活用2:高い時間帯(デイタイム・@ホームタイム)に放電を寄せる
同じ1kWhでも、使う時間帯によって価値が倍以上違います。デイタイム38.80円/@ホームタイム28.61円/ナイトタイム16.52円という単価差があるので、放電を「高い時間帯」に、充電を「安い時間帯」に寄せるのが基本です。
共働き家庭の場合、帰宅後の17時〜22時がまさに@ホームタイム(28.61円)に重なります。この時間帯に炊事・洗濯乾燥・入浴が集中します。昼に貯めた電気を夕方以降にきちんと放電できているかが、そのまま電気代の差として表れます。逆に、22時以降のナイトタイム(16.52円)まで電気を残してしまうと、安い時間帯に高い価値の電気を使ってしまうことになります。
活用3:季節で設定を見直す
発電量には大きな季節差があります。梅雨・真冬は発電が落ちるので、蓄電池が満充電にならない日が続きます。我が家の2年間の実績でも、1月は電気代が19,446円まで上がる一方で売電は4,272円まで落ち、逆に6月は電気代4,580円・売電7,760円で黒字という、はっきりした差が出ています。年に2回、季節の変わり目にモードと充電時間の設定を見直すだけでも、取りこぼしは減らせます。
小学生がいる共働き家庭におすすめの容量は7〜10kWh|「日中不在」が崩れるから
「共働き=日中不在」と単純に決めつけると、容量の見積もりを間違えることがあります。特に小学生の子どもがいる家庭は、次の場面で日中の在宅が発生します。
- 放課後の帰宅:小学校は中高より下校が早く、15〜16時台に子どもが帰宅します。夏はその時間からエアコンが動き始めます。
- 夏休み・冬休み・春休み:年間で1か月半以上、日中ずっと在宅する期間があります。しかも夏休みは、1年でいちばん電気を使う季節と完全に重なります。
- 学級閉鎖・行事の振替休日:予定外に日中在宅になる日が、思っているより多く発生します。
この時間帯(デイタイム=10〜17時)は、買うと38.80円/kWhといちばん高い時間帯です。裏を返せば、子どもが帰宅する時間に太陽光の発電が残っていれば、いちばん高い電気を買わずに済むということでもあります。共働き+小学生の家庭は、完全に日中不在の夫婦だけの家庭よりも、太陽光・蓄電池の恩恵を受けやすい条件がそろっています。
結論から書くと、小学生の子どもがいる共働き家庭におすすめの容量は7〜10kWhです。夫婦だけで完全に日中不在の家庭より1段階大きめを選ぶ、と考えると外しません。理由は、下校と長期休暇で「日中不在」の前提が年間を通して崩れるからです。容量の考え方は、家族構成と在宅パターンで整理すると分かりやすくなります。
| 家庭のパターン | 容量の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 夫婦のみ・完全に日中不在 | 5〜7kWh | 夜の消費だけを賄えれば足りることが多い |
| 共働き+小学生の子ども | 7〜10kWh | 夕方以降の消費に加え、長期休暇の日中在宅も想定する |
| 在宅時間が長い・使用量が多い | 10kWh以上 | 日中もその場で自家消費できるため大きめが活きる |
一般的な家庭の1日の電気使用量は10〜15kWh程度とされ、4人家族の戸建てなら7〜10kWhが標準的な選択とされています(経済性重視なら下限、停電対策重視なら上限)。我が家は9.8kWhで、この標準的なレンジの上限を選んだ形です。
はた夫全負荷型と特定負荷型|我が家が全負荷型にした理由
カタログではあまり目立たないのに、停電したときに決定的な差になるのが全負荷型か特定負荷型かという違いです。我が家は全負荷型を選びました。
| 全負荷型 | 特定負荷型 | |
|---|---|---|
| 停電時に使える範囲 | 家全体 | あらかじめ決めた回路のみ |
| 200V機器(エアコン・IH等) | 対応できる製品が多い | 基本的に使えないことが多い |
| 価格 | 高め | 安め |
| 注意点 | 使いすぎると電池の減りが早い | 停電時に「使いたい部屋が使えない」が起こる |
特定負荷型は、停電時に使える回路が事前に決まっています。夏の停電でリビングのエアコンが動かせない、真冬に暖房が使えない、といった事態は、小さい子どものいる家庭ではかなりつらい状況です。オール電化の我が家は「停電=調理も暖房もお湯も止まる」ことになるため、価格が上がっても全負荷型を選びました。ここは経済合理性というより保険としての判断です。
価格以外のメリット・デメリット
メリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 電気代削減の最大化 | 昼の発電を夜に回せるため自家消費率が上がる(特に日中不在世帯) |
| 売電単価の低下に強い | 5年目以降に売電が8.3円へ落ちても、自家消費に回せば影響を抑えられる |
| 停電時のバックアップ | 災害・事故時も照明・冷蔵庫・スマホ充電など最低限の電力を確保 |
| 深夜電力の活用 | 料金の安い深夜電力をためて日中に使う運用も可能 |
| 精神的な安心感 | 小さな子どもや高齢者がいる家庭で価値が大きい |
デメリット
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 初期費用が高い | 容量により80〜300万円超(補助金で実質負担は下がる) |
| 寿命・劣化がある | 一般に10〜15年で容量が低下(メーカー保証10〜15年が目安) |
| 設置スペースが必要 | 室内または屋外にある程度の場所が要る |
| 単体では回収に時間 | 太陽光とセットでこそ経済メリットが出やすい |
| 設定を放置すると効果が減る | 運転モードを生活・単価に合わせて見直す必要がある |
蓄電池が特に有効な家庭・そうでない家庭
- 共働きで昼間の不在が多い家庭(発電を売電に流さず夜に使える)
- 小学生以下の子どもがいる家庭(長期休暇の日中在宅+停電時の備え)
- オール電化の家庭(停電時に調理・給湯・暖房まで止まるため備えの価値が大きい)
- 太陽光発電を導入済み・検討中の家庭
逆に、テレワークや在宅時間が長い家庭は、もともと昼間の自家消費率が高いため蓄電池の優先度はやや下がります。「自分の家は昼間に人がいるか」が、ひとつの判断軸になります。
蓄電池の選び方(メーカーの傾向)
| メーカー | 特徴 |
|---|---|
| パナソニック | 国内メーカーの信頼性・アフター充実 |
| シャープ | 太陽光と一体で管理しやすい |
| テスラ(Powerwall) | 大容量・スタイリッシュなデザイン |
| 京セラ | コスパ重視の選択肢 |
メーカー選び以上に効くのが、「全負荷型か」「容量は生活に合っているか」「保証年数は何年か」の3点です。カタログの容量表記(定格容量)と、実際に使える容量(実効容量)が異なる製品もあるため、見積もり時に確認しておくと安心です。
導入前に確認したい3つの質問
数十万円〜の買い物なので、勢いで決めて後悔しないために、契約前に自問したいポイントを3つに整理しました。
質問1:昼間、家に人はいるか?
共働きで日中不在なら、発電を売電に流すより蓄電して夜に使う方がお得です。在宅時間が長いなら、その場で自家消費できるため優先度は下がります。小学生の子どもがいる場合は、長期休暇の在宅も忘れずに数えてください。
質問2:停電時に守りたいものがあるか?
小さな子ども、医療機器、在宅勤務の環境など「電気が止まると本当に困るもの」があるか。あるなら、停電対策としての価値を金額以上に評価してよい場面です。ここが重いなら全負荷型を選ぶ判断になります。
質問3:補助金とローン組み込みを使えるか?
新築の建築時なら足場代を節約でき、住宅ローンに組み込んで月々に平準化できます。さらに補助金が使えれば実質負担は大きく下がります。この3点が揃うほど、導入のハードルは下がります。
ちなみに我が家は、市の補助金(2〜3万円規模)は手続きの手間と釣り合わないと判断して申請しませんでした。金額が大きいか、業者が代理申請してくれるか。この2つが補助金を取りにいく基準だと考えています。詳しくは太陽光・蓄電池の補助金はどう使う?国・県・市の3層で調べる方法にまとめました。
これから家を建てる方へ:太陽光・蓄電池は「新築時」がいちばん有利です
足場代が浮き、住宅ローンに組み込めて、屋根の形状から最適化できるためです。ハウスメーカーによって太陽光・蓄電池の標準仕様もキャンペーンも大きく違うので、複数社の条件を並べて比べるところから始めるのが近道です。
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よくある質問
Q. 共働きで日中いないなら、蓄電池はあった方がいい?
A. 太陽光とセットなら相性は良いです。日中不在だと発電ピークの電力を自家消費できず売電に回りがちですが、蓄電池があれば「昼に貯めて夜に使う」で、帰宅後の高い時間帯(@ホームタイム28.61円/kWh)の購入電力を減らせます。特に売電単価が8.3円に下がる5年目以降に効いてきます。
Q. 蓄電池はどの運転モードで使えばいい?
A. 大きくはグリーンモード(自家消費優先)と経済モード(売電優先・安い時間帯に充電)の2つです。売電単価が24円の1〜4年目は経済モードにも妙味がありますが、8.3円に下がる5年目以降は自家消費を優先するグリーンモードに寄せる考え方が有力です。モードは後から変更できるので、単価が変わる年に見直してください。
Q. 小学生の子どもがいる共働き家庭におすすめの容量は?何kWhがいい?
A. 4人家族の戸建てなら7〜10kWhが標準的なレンジです。小学生がいる家庭は、15〜16時台の帰宅と夏休みなどの長期休暇で日中在宅が発生するため、レンジの中でも大きめが活きやすくなります。我が家は9.8kWhを選びました。
Q. 全負荷型と特定負荷型、どちらを選ぶべき?
A. 停電時に家全体・200V機器まで使いたいなら全負荷型、価格を抑えたいなら特定負荷型です。オール電化で調理・給湯・暖房まで電気に依存している家庭や、小さい子どもがいる家庭は全負荷型の価値が大きくなります。
Q. 蓄電池だけで太陽光なしでも意味ある?
A. 深夜の安い電気(ナイトタイム16.52円/kWh)をためて、高い時間帯に使う用途はあります。ただし単価差だけで初期費用を回収するのは時間がかかるため、太陽光とセットで導入する方が経済的メリットは大きくなります。
Q. 蓄電池の寿命は?
A. 一般に10〜15年で容量が低下します。メーカー保証(10〜15年)の範囲内なら交換対応になることが多いです。
Q. 新築時とあとから付けるのはどちらが得?
A. 新築の建築時のほうが有利なことが多いです。足場代を節約でき、住宅ローンに組み込んで月々に平準化できるためです。導入予定があるなら建築時に検討するのがおすすめです。
太陽光とセットにしたときの回収イメージ
蓄電池は単体よりも、太陽光発電とセットで導入するほうが経済メリットが出やすい設備です。回収年数は、ざっくり「実質負担額 ÷ 年間の電気代削減額」で見積もれます。たとえば実質負担が100万円で年間の削減が8万円なら、単純計算で約12〜13年が回収の目安。電気料金の上昇が続くほど、この回収年数は短くなります。
ただし2026年度以降の試算では、「1〜4年目は売電24円、5年目以降は8.3円」で分けて計算することが重要です。10年間ずっと24円で回る前提の試算は、後半6年ぶんを過大に見積もることになります。営業担当のシミュレーションを見るときは、この二段階が反映されているかを確認してみてください。反映されていなければ、その場で聞いてみる価値があります。
逆に、容量を大きくしすぎて使い切れないと削減額が頭打ちになり、回収は遅くなります。導入前には、自分の家庭の電気使用量・料金プラン・地域の補助金額を当てはめ、必ず自分のケースで試算しておくことが失敗を避けるいちばんの近道です。
まとめ
蓄電池は、価格相場で見ると容量により80〜300万円超と決して安くありません。ただし共働きで日中不在の家庭は、発電ピーク時に自家消費できないぶん「昼に貯めて夜に使う」蓄電池との相性が良い設備です。
そして2026年は、FIT売電単価が最初の4年24円→5年目以降8.3円という二段階になりました。売電収入が落ちる5年目以降は、1kWh自家消費するたびに売るより8〜30円ぶん得をする構図になります。蓄電池は「最初の4年」ではなく「5年目以降」で評価する設備だと考えるのが、2026年時点での現実的な見方です。
我が家は太陽光6.9kW+蓄電池9.8kWh(全負荷型)で、2年間(24か月)の実績は実質負担が月平均3,525円。ただし平均より大事なのは季節差で、1月だけが実質15,000円前後と突出し、5〜6月・10月は売電が電気代を上回って黒字になります。広さも使用量も増えたのに、40平米のアパート時代(夏で約2.3万円/月)より安くなっています。ここに停電への備えと補助金の有無を加えて、総額と実質負担で判断するのがおすすめです。数字は必ず自分の条件・地域の補助金で見積もりを取り、最新の金額で確認してください。
──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!
出典(2026年8月確認)
- ソーラーパートナーズ/エネがえる/スマートソーラー「2026年度FIT 初期投資支援スキーム(10kW未満:初期4年24円/kWh・5年目以降8.3円/kWh)」
- 中部電力ミライズ「スマートライフプラン」電力量料金(デイタイム38.80円/@ホームタイム28.61円/ナイトタイム16.52円)
- オムロン ソーシアルソリューションズ/スマートハイムFAN「蓄電池の運転モード(グリーンモード・経済モード)の違い」
- 東京ガス「家庭用蓄電池の目安容量と選び方」/タイナビ蓄電池「最適な容量の決め方」(4人家族の目安7〜10kWh)
- リショップナビ「家庭用蓄電池の価格相場・補助金」/東京ガス・EV DAYS「家庭用蓄電池の価格相場」
- switchtogether「家庭用蓄電池の価格相場【2026年版】」/エコ発電本舗「蓄電池の価格相場」
- 電気代・売電の実績値は筆者宅(愛知県名古屋市・3LDK約140平米・オール電化)の実測にもとづく体感値です

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