先に正直に書きます。我が家は、太陽光の一括見積もりサービスを使っていません。注文住宅を建てるときに、ハウスメーカーの契約に含める形で導入しました。契約書に記載された金額は6.8kWで45万円です。この記事では、その実際と、一括見積もりを使う場合の考え方の両方を整理します。
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太陽光は同じ容量でも導入ルートによって金額が変わる設備です。「相見積もりを取るべき」とよく言われますが、我が家のように家づくりとセットで入れる場合は、話が少し変わります。どちらが正解という記事ではなく、判断材料としてお読みください。
らく子
はた夫【実体験】我が家はハウスメーカーの契約に含めて導入しました
まず、我が家が実際にどうしたかを書きます。一括見積もりサービスは使っていません。注文住宅の打ち合わせのなかで、ハウスメーカーの提案として太陽光を検討し、そのまま契約に含めました。
| 項目 | 我が家の実際 |
|---|---|
| 導入ルート | ハウスメーカーの契約に含める(別途の業者選定はしていない) |
| 容量 | 6.8kW |
| 契約書に記載された金額 | 45万円(建物の契約金額とは別立てで記載) |
| パネル | CIC(長州産業)「JAPAN BLACK」 |
| スペック | 公称モジュール340W/モジュール変換効率20.0%/25年出力保証 |
この45万円は、そのまま真似できる金額ではありません
正直に補足します。6.8kWで45万円は1kWあたり約6.6万円で、後述する全国平均(新築で28.9万円/kW)と比べて明らかに安すぎます。これはパネルのメーカーを変更して約97万円を減額した後の、契約書上の記載額です。建物本体の見積もりと一体で調整された結果なので、単体で同じ金額が出るとは考えないでください。ここで読み取ってほしいのは金額そのものではなく、ハウスメーカー経由でも中身を指定すれば大きく動くという事実のほうです。
ハウスメーカー経由でも「交渉の余地」はありました
ここが、実際にやってみて分かったいちばん大事な点です。ハウスメーカー経由だから言い値、ということはありませんでした。
我が家は打ち合わせのなかで太陽光パネルを別メーカーのものに変更し、結果として約97万円の減額になりました。オプションを足していく打ち合わせのなかで、数少ない「下げられた項目」です。
つまり、ハウスメーカー経由の見積もりも「そのまま受け取るもの」ではないということです。パネルのメーカーや容量を変えれば金額は動きます。相見積もりを取らないなら、そのぶん「中身を指定して交渉する」必要があります。
【出典付き】太陽光の費用相場は「新築のほうが安い」
我が家の金額は特殊なので、公的な相場も確認しておきます。ここがいちばん判断の役に立つはずです。
経済産業省の調達価格等算定委員会が2026年2月5日に公表した「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」では、住宅用太陽光発電の設置費用について、全国平均で次の水準が示されています。
| 区分 | 1kWあたりの設置費用(全国平均) |
|---|---|
| 新築(建築と同時に設置) | 28.9万円/kW |
| 既築(後から載せる) | 30.1万円/kW |
注目したいのは、新築のほうが安いという点です。差は1kWあたり約1.2万円。5kWなら6万円ほどの差になります。理由はシンプルで、建築中なら足場がすでに組まれており、屋根の設計段階から載せることを織り込めるからです。既築だと足場を組み直し、屋根の形状や築年数によっては追加の補強が必要になります。
つまり「家を建てるときに一緒に載せる」こと自体に、コスト上の合理性があります。我が家がハウスメーカー経由にしたのは深い戦略があったわけではありませんが、結果的にはこの構造に乗っていたことになります。
逆に言えば、すでに家が建っている方は、この分の不利を比較で取り返す必要があります。だからこそ後付けの場合は相見積もりの価値が高い、という整理になります。
それでも一括見積もりが向いているのはこんな場合
我が家は使いませんでしたが、一括見積もりが有効な場面は明確にあります。
| 状況 | 向いているルート |
|---|---|
| これから家を建てる/建築中 | ハウスメーカー経由が現実的。屋根と一体で設計でき、工程も1本化される |
| すでに建っている家に後から載せる | 一括見積もりが有効。比較対象がないと相場が分からない |
| ハウスメーカーの提案額に納得できない | 外部の相場を知る材料として見積もりを取る価値がある |
とくに後から単体で載せる場合は、施工業者によって金額差が出やすいと言われます。屋根の形状や築年数で工事の難易度が変わるためです。比較対象を持たないまま契約するのは、どのルートでも危険だと思います。
見積もりを比べるときに見るべき項目
これは我が家が家づくり全体で使った判断軸でもあります。金額だけを並べても比較になりません。
| 比較項目 | 見るポイント |
|---|---|
| kW単価 | 総額÷容量で算出。パネルの質が同等なら単価が低いほうが割安 |
| 出力保証の年数 | メーカー保証。年数と保証率の両方を見る |
| 施工保証 | 雨漏りなど工事に起因する不具合の保証。メーカー保証とは別物 |
| 内訳が明示されているか | パネル代・工事費・付帯費用が分かれているか。「一式」表記は要注意 |
| アフターの体制 | 点検の頻度、連絡先、対応範囲が書面にあるか |
最安が正解とは限りません。我が家は引っ越し業者を選ぶときも、最安ではなく安心感で選んだことがあります。差額が何を買っているのかを説明できるなら、高いほうを選んでいいと考えています。
蓄電池も入れるなら、セットで検討したほうが判断しやすい
我が家は太陽光と蓄電池をどちらも導入しています。実際に2年運用した収支は「蓄電池は共働き・日中不在でも必要?2年実測」に、設備の選び方は「太陽光+蓄電池は共働き家庭に効く?」に書きました。
制度面(売電単価・回収年数の計算)は「太陽光発電の売電単価と回収年数の計算」にまとめています。
まとめ
- 我が家は一括見積もりを使っていません。ハウスメーカーの契約に含めて、6.8kWを契約書記載45万円で導入しました
- パネルはCIC(長州産業)JAPAN BLACK/340W・変換効率20.0%・25年出力保証
- ハウスメーカー経由でも交渉の余地はあった。パネルのメーカーを変更して約97万円の減額
- これから建てるならハウスメーカー経由が現実的。後から載せるなら一括見積もりが有効
- 比較は金額だけでなく、kW単価・出力保証・施工保証・内訳の明示・アフター体制で見る
「相見積もりは必須」という一般論は、後から単体で載せる人にはよく当てはまります。ただ、家づくりと同時に導入するなら、比較すべき相手はまずハウスメーカーの提案そのものです。中身を指定して交渉すれば、金額は動きます。
出典(2026年9月確認)
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日公表)における住宅用太陽光の設置費用の全国平均(新築28.9万円/kW・既築30.1万円/kW)
- 我が家の金額・パネル仕様は、ハウスメーカーとの契約書および受領した仕様書に記載された実額・実仕様
※制度・価格は変動します。導入を検討される際は、必ず最新の公的資料と複数社の見積もりでご確認ください。本記事は特定の事業者・サービスを推奨するものではありません。
──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。

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