グランドピアノを置く前提で注文住宅を建てた|床補強・2階へのクレーン搬入・間取りで確認したこと

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グランドピアノを置く前提で、注文住宅を建てました。2階の床を補強し、窓からクレーンで吊り上げる搬入経路まで確認しています。ただ、先に正直に書いておくと——ピアノは、まだ置いていません。今も実家に置いたままです。それでも、この検討をやってよかったと思っています。

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この記事では、グランドピアノを置くために家づくりで何を確認したのかを、間取り・床補強・搬入経路の順に書きます。そして最後に、置かなかったのにそのスペースが無駄にならなかった理由もお伝えします。

らく子らく子
結局まだ置いてないのに、記事にしていいの?
はた夫はた夫
むしろ「検討したけど置かなかった」まで書けるのが本音の記事だと思うよ。確認したことは全部残ってるしね。

結論:グランドピアノで確認したのは、この4つでした

確認したこと 我が家の結論
どこに置くか(間取り) 1階は無理だった。2階にホール的な空間を作って、そこに
床は耐えられるか 床補強を実施(工法は施工側におまかせ)
どうやって入れるか 2階の窓からクレーンで吊る想定。窓の寸法も確認
音は大丈夫か 隣家と距離があるため本格的な防音はせず。床のみ対策

順番に書いていきます。

1. 間取り:1階に置くのは、思った以上に難しい

最初は1階のリビングに置く想定でした。図面も24畳ほどの広いリビングで描いてもらっています。

ところが、検討を進めるとすぐに壁にぶつかりました。1階には、置きたいものが集中しすぎているのです。

  • 玄関
  • 浴室
  • 洗面・脱衣
  • LDK
  • 収納

そこにグランドピアノ1台ぶんのスペースを足そうとすると、どこかが必ず削られます。リビングを広げれば他が狭くなる。動線を優先すればピアノの居場所がなくなる。1階の面積は、思っているより早く埋まります。

最終的に解決したのは、営業担当の方の提案でした。「2階にホール的な空間を作って、そこに置く」という案です。1階で無理に押し込むのをやめて、2階に居場所を作る。言われてみれば単純ですが、自分たちでは出てこなかった発想でした。

ハウスメーカー選びで最後の決め手になったのが、この担当者の提案力でした。別の会社では図面の出来に納得できず、候補から外しています。詳しくは「アサヒグローバルホームはやばい?後悔・欠陥住宅の噂を施主が第三者検査で検証」にも書きましたが、特殊な要望があるほど、担当者の力で結果が変わります。

ついでに分かったこと:特殊な要望が1つあると、規格住宅は合わなくなる

家づくりの初期には、規格住宅も検討していました。価格も工期も有利なので、当然の選択肢です。

ただ、カタログの図面とにらめっこしても、ピアノを置ける間取りが見つかりませんでした。規格住宅は「多くの人にちょうどいい」形に最適化されているので、そこから外れる要望が1つでもあると、とたんに選べなくなります

逆に言えば、譲れない条件が特にない方にとっては、規格住宅はかなり合理的だと思います。我が家はたまたま外れただけです。

2. 床補強:やっておきました

グランドピアノは重量物です。我が家は床補強を実施しました。

正直に書くと、工法の詳細までは把握していません。設計と現場にお任せした部分です。聞いている範囲では、250kg程度までは耐荷重があるという話でした。

※耐荷重の数値は、我が家が説明を受けた記憶にもとづくもので、正確な数値を検証したものではありません。ピアノの機種によって重量は大きく変わります。実際に検討される方は、置く予定の機種の重量を確認したうえで、設計士に必要な補強を判断してもらってください。

ここで伝えたいのは数値そのものではなく、「床補強は、建てるときにしかできない」ということです。壁掛けテレビ用の壁補強なども同じですが、後から補強しようとすると、床や壁を壊す工事になります。我が家はオプションで耐力壁の追加もしていますが、判断基準はいつも同じで、「あとから変えられないものを優先する」でした。

3. 搬入経路:ここがいちばん見落とされます

間取りと床が決まっても、そもそも家に入らなければ意味がありません。しかも我が家は2階に置く計画です。

検討したのは2階の窓からクレーンで吊り上げる方法でした。階段では上がりません。実際に窓の寸法を測り、通せることを確認しています。

クレーンを使うために、外側で必要になること

ここが盲点でした。クレーンは「呼べば来る」ものではなく、作業するための場所が要ります

幅は4〜5メートルを見ておく

車体そのものが大きいのに加えて、クレーン使用時に車体を固定するための”足”(アウトリガー)を張り出すスペースが必要になります。車1台ぶんの幅では足りません。

地面の耐荷重も確認する

クレーン車はかなりの重量があります。我が家は駐車場をコンクリートにしていましたが、外構業者の方が「そこは少し気にしますね」と言っていました。舗装の種類や下地によっては、割れや沈下のリスクがあります。

つまり、ピアノの搬入は「家の中」だけの話ではありません。前面道路の幅、駐車スペースの取り方、外構の仕上げまで関わってきます。外構の打ち合わせは建物と並行で進むので、早い段階で搬入の話を共有しておくとスムーズです。我が家の外構については「注文住宅の外構で後悔しないために」に書いています。

4. 防音:我が家は本格的な対策をしていません

ピアノというと防音室を思い浮かべるかもしれませんが、我が家は本格的な防音対策をしていません。理由は隣家との距離が比較的空いているからです。

やったのは床の対策のみで、防音マット等を想定しています。加えて、窓は樹脂サッシにしています。これはピアノのためではなく断熱のためでしたが、結果的に外への音漏れにも効いていると感じています。

窓と音の関係は、賃貸時代に身をもって学びました。RC造のしっかりした建物でも、ガラスが1枚だと外の音は入ってきます。逆に軽量鉄骨でも二重窓なら静かでした。詳しくは「UA値0.54・C値0.29の家に2年住んだ正直な話」にまとめました。

住宅密集地であれば、この判断はそのまま真似できません。隣家との距離、演奏する時間帯、家族構成によって必要な対策は変わります。まず自分の敷地条件を見てから決めてください。

そして今:ピアノは置いていません

ここまで書いておいて恐縮ですが、グランドピアノは、まだ置いていません。実家に置いたままです。

では、あの検討は無駄だったのか。そうは思っていません。

ピアノのために作った2階のスペースは、いま子どもの遊び場 兼 家族のくつろぎスペースになっています。第2のリビングのような使い方です。1階のLDKとは別に、もうひとつ居場所があるのは、想像以上に快適でした。

今はそこにアップライトの電子ピアノを置いています。電子ピアノならヘッドフォンでも弾けるので、時間帯を気にせずに済むという利点もありました。

この経験から言えること

特定の目的のために作ったスペースは、目的が変わっても使えることがあります。重要なのは「ピアノ用の部屋」を作らなかったことだと思っています。作ったのはホール的な空間で、用途を固定していませんでした。

もし専用の防音室を作っていたら、今ごろ使いみちに困っていたかもしれません。やりたいことが確定していない段階なら、用途を限定しない空間として確保しておく。これは、ピアノに限らず使える考え方だと思います。

まとめ:置く前に確認しておくこと

  • 1階は思ったより早く埋まる。2階に置く選択肢を最初から視野に入れる
  • 床補強は建てるときにしかできない。置く機種の重量を先に確認する
  • 搬入は窓からクレーンになることがある。窓の寸法を測っておく
  • クレーンには幅4〜5メートルと、地面の耐荷重が要る。外構と早めに共有する
  • 防音は敷地条件しだい。隣家との距離を見てから判断する
  • 用途を固定しない空間にしておくと、予定が変わっても無駄にならない

グランドピアノを置きたいという要望は、決して多数派ではありません。だからこそ規格住宅では対応しづらく、担当者の提案力が問われます。もし同じことを考えている方がいたら、最初の打ち合わせの段階で「ピアノを置きたい」と伝えてください。間取りが固まってからでは、選べる案がぐっと減ります。

──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。

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