注文住宅は引っ越しが2回ある|8回引っ越して固まった荷造りの手順と、20万→8.5万にした相見積もり

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注文住宅を建てると、引っ越しは2回あります。今の家から仮の住まいへ、そして仮の住まいから新居へ。私は学生時代から数えて8回引っ越していますが、いちばんきつかったのは、子どもが生まれたあとの新居への引っ越しでした。荷物は倍なのに、動けるのが一人しかいなかったからです。

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この記事では、8回の引っ越しで固まった荷造りの手順と、家づくり中だからこそ起きることを、実際にかかった費用も含めて正直に書きます。引っ越し会社の選び方ではなく、自分が消耗しないための段取りの話です。

らく子らく子
家を建てることばかり考えてて、引っ越しのことは後回しになってたのよね。
はた夫はた夫
しかも引き渡し直前の、いちばん忙しい時期に来るからね。

まず前提:注文住宅を建てると、引っ越しは2回になることがある

着工から引き渡しまでのあいだ、どこかに住む必要があります。我が家の場合、契約から引き渡しまで約8か月半かかりました。契約前の打ち合わせを含めると1年弱です。

この期間の住まいをどうするかで、引っ越しの回数が決まります。

  • 賃貸に住んだまま建てる → 引っ越しは1回(新居へ)
  • 今の家を出る必要がある → 引っ越しは2回(仮住まいへ、新居へ)

我が家は前者でした。賃貸に住んだまま家を建てたので、引っ越しそのものは1回です。ただその1回が、これまででいちばん大変でした。理由は後半に書きます。

なお我が家は、注文住宅を建てる前に分譲戸建を3年で売却し、そのあと賃貸を2か所(45㎡・41㎡)経ています。売却と建築のタイミングが重なる場合は、仮住まいの家賃と初期費用がまるごと上乗せされます。ここは資金計画に入れておいてください。

【実額】我が家の引っ越し費用は、条件でここまで変わりました

まず費用感です。同じ「引っ越し」でも、荷物量・距離・時期でここまで違いました。すべて我が家の実際の金額です。

どんな引っ越しか 方法 費用
実家から、初めての一人暮らしへ 自力(家族総出・軽トラ+自家用車)
2DK → ワンルーム(事前に大量処分) 自力(人手を借りて)
大物を持たない、近距離の引っ越し 業者(閑散期の平日 2〜3万円
荷物のある引っ越し(3社で相見積もり) 業者 最初20万円 → 8万5,000円

いちばん下の行が、この記事でお伝えしたいことの半分です。同じ荷物、同じ引っ越しで11万5,000円の差が出ました。相見積もりを取っただけです。

このとき実感したのは、最初に出てくる見積もりは「これでいけたらラッキー」くらいの価格なのだろうということです。訪問のときに「今決めてもらえるなら、この金額になります」と言われた額も、結局あとから、同じ金額で提示されました。急かされている感覚があるときは、たいてい急ぐ必要はありません。

ただし「相見積もりは多いほどいい」ではありませんでした

3社に見積もりを頼んだとき、実際に起きたのはこうです。営業の方が部屋まで来て金額を出すまでで約30分。そこから値引きの話になり、断ろうとすると「上司に確認しますね」と、なかなか話が終わりません。時間が重ならないように予約するので、3社まわると、それだけで1日が終わりました。社名が似ている会社もあって、あとから内容を思い出せなくなります。

なので今は、こうしています。

  1. 本命を先に決める。過去に使って安心感があった会社があれば、それを軸にする
  2. 競合は1〜2社だけ。本命に適正価格を出させるために競合させる、と割り切る
  3. その場では決めない。必ず持ち帰って比較する

実際、直近の引っ越しは本命1社+競合1社で済ませ、それでも納得のいく金額になりました。相見積もりは価格を下げるためだけのものではなく、本命に適正価格を出させるためのもの——これが8回やって出た結論です。

ちなみに、この考え方はハウスメーカー選びでもそのまま使えました。詳しくは「注文住宅の一括資料請求は「2〜3社に絞る」ために使う」に書きました。

荷造りは「1週間前から」。早すぎると逆効果です

ここからが本題です。業者を頼んでも、荷造りは自分の仕事です。ここを甘く見ると、引っ越しまでの生活が壊れます。

契約すると大量の段ボールが届きます。やる気があるうちに全部詰めたくなりますが、早すぎる荷造りは逆効果でした。物がなくて生活に困りますし、詰め終わった箱が部屋を圧迫して、日常生活の邪魔になります。

時期 やること
1週間前〜 詰め始める。まず利用頻度の低いもの(本・季節外の服・置物など、当面使わないもの)
2〜3日前 冷蔵庫の食料を使い切る。以降は外食で乗り切る
前日 日々使っているものを本格的に片づける

実際にやってみて効いたコツ

1. かさばるものは大きい箱、重いものは小さい箱へ
本を大きい箱に詰めると持ち上がりません。逆に、衣類や布団のようにかさばるだけの軽いものは、大きい箱でまとめます。

2. 冷蔵庫は「前日までに電源オフ」を指定されることがある
霜取りのため、前日までに電源を切るよう指定されることがあります。しかも新居でも冷えるまでに時間がかかります。使い切れなかった食材や調味料は保冷バッグ+保冷剤で運びましたが、容量に限りがあるので、持ち越すのは最低限にしてください。だから2〜3日前から使い切りに入ります。

3. 食器は新聞紙を先に大量に用意する
食器は詰めるときにいちばん時間を食います。新聞紙を先に用意しておいて、くるんでくるんでガンガン入れていく。ここを丁寧にやりすぎると日が暮れます。

4. 段ボールのフタは、最後の最後までテープで閉じない

これがいちばん効きました。先に閉じてしまうと、「付属品が出てきた」「これも一緒に入れておきたい」が起きるたびに開け直すことになります。封をする作業自体は大した手間ではないので、最後にまとめてやるのが正解です。

5. 粗大ごみは自治体の事前予約が必要なことがある
ここだけは前倒しで確認してください。自治体によっては収集の予約が必要で、希望日が埋まっていることもあります。荷造りの途中で「これ捨てよう」となってからでは間に合いません。お住まいの自治体の公式サイトで、収集方法と申込期限を先に見ておくと安全です。

当日は「その場で段ボールを捌く」と、新生活が変わります

何度か引っ越しをしているうちに、あることに気づきました。段ボールのまま運ばれて、次の引っ越しでもそのまま運ばれた箱が、いくつもあったのです。

一度も開けないまま次の家へ運ばれた箱は、そもそも要らなかったものです。これに気づいてから、当日の動き方を変えました。

業者は、運び込みや冷蔵庫・洗濯機の設置である程度の時間がかかります。その間に、私はひたすら箱から中身を出します。そして空になった段ボールを、そのまま持ち帰ってもらう

これをやると、「箱を捌いて、畳んで、捨てる」という作業が、新生活から丸ごと消えます。段ボールが部屋に積まれたまま数週間過ごす、ということがなくなりました。段ボールを長く置いておくとGが寄ってくるとも聞きますし、精神衛生の面でもこちらのほうが良いです。

自力で運ぶなら、段ボールは新品を選んでください

私はふだん、費用にはかなりシビアなほうです。それでもここだけはケチらないほうがいいと思っています。

スーパーなどでもらう中古の段ボールは、虫がついていることがありますし、寄ってくることもあると言われます。段ボールが餌になる、湿気を含んで好まれる、という話も聞きます。新居がきれいであればあるほど、そこで持ち込むのはもったいない。サイズが揃っていて積みやすいという実利もあります。

※虫と段ボールの関係については、私が専門家に確認したものではなく、一般に言われていることをもとにした判断です。気になる方は、お住まいの自治体や害虫駆除の専門業者の情報をご確認ください。

【本題】子どもが生まれたあとの引っ越しが、いちばんきつかった

ここまでは、8回ぶんの一般論です。最後に、これから新居へ移る方にいちばん伝えたいことを書きます。

新居への引っ越しは、いつも通りの相見積もりで安く済ませられました。段取りも慣れています。それでも、これまででいちばん大変でした。理由は2つです。

1. 小さい子どもがいると、ギリギリまで使いたい物が多い

オムツ、着替え、食器、おもちゃ、寝具。「1週間前から低頻度のものを詰める」という原則が使えません。子ども関連は、ほぼ全部が高頻度だからです。

2. 荷物は倍なのに、動けるのが一人しかいない

妻はいます。でも子どもの面倒を見ていて動けません。つまり大人が二人いても、荷造りに使えるのは一人分。それなのに荷物は二人+子ども分あります。ここが決定的でした。

この状況を先に知っていれば、打てる手はあります。

  • 荷造りの開始を、1週間前ではなく2週間前に前倒しする。ただし詰めるのは低頻度のものだけ
  • 子ども関連は「最後の1箱」と決めて、別扱いにする。当日の朝に一気に詰める前提で場所を空けておく
  • 荷造りを任せられるプランを検討する。費用は上がりますが、動ける大人が一人しかいないなら、そこはお金で買う価値があります
  • 一時的に子どもを預けられる日を作る。半日でも二人で動ける時間があると、進み方がまったく違います

8回引っ越して荷造りの型を作ってきましたが、その型が、子どもがいるだけで通用しなくなりました。これが正直な実感です。これから新居へ引っ越す方は、独身時代や夫婦二人のときの感覚で見積もらないでください。

引き渡し直前は、引っ越し以外の手続きも集中します

もうひとつ注意点です。我が家の記録を見返すと、引き渡し前の1か月に手続きが集中していました。

  • 引っ越し業者の手配
  • 家具・家電の配送手配
  • 賃貸の解約手続き
  • エアコンの工事手配
  • テレビアンテナの工事手配
  • インターネットの申し込み

とくにインターネットは開通までに時間がかかります。ここだけは前倒しで動けばよかったと思っています。家づくり全体のスケジュール感は「共働きの家づくりスケジュールは大変?契約から引き渡しまでの全日程」にまとめています。

📚 8回の住み替えで基準がどう変わったかは「8回引っ越して分かった、住まい選びで本当に効くこと|賃貸7軒の不満が注文住宅の仕様になるまで」にまとめています。

まとめ:段取りは、お金より先に効きます

  • 相見積もりで20万円が8万5,000円になった。ただし3社は消耗するので、本命+1〜2社で十分
  • 「今決めてもらえるなら」の金額は、後日ふつうに出てきた。その場で決めない
  • 荷造りは1週間前から、低頻度のものから。早すぎると生活が壊れる
  • 段ボールのフタは最後まで閉じない。開け直しがなくなる
  • 当日その場で箱を捌き、空箱を持ち帰ってもらう。新生活が段ボールから始まらない
  • 子どもがいる引っ越しは、それまでの型が通用しない。荷物は倍、動けるのは一人

引っ越しは、家づくりの最後にくる作業です。ここで消耗すると、せっかくの新生活のスタートが「片づけ」で埋まります。お金をかけずに効くのは、結局のところ段取りでした。

──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。

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