分譲戸建と注文住宅に両方住んで分かった|分譲住宅の正直なデメリット

分譲戸建と注文住宅に両方住んで分かった|分譲住宅の正直なデメリット

分譲戸建と注文住宅、どちらにも実際に住んだ経験があります。分譲を3年、注文住宅を2年。両方を経験したからこそ分かる「分譲住宅のリアルなデメリット」を包み隠さずお伝えします。

「分譲でも十分じゃないの?」と思っている方に、ぜひ読んでほしい内容です。


分譲戸建に住んでみて感じたデメリット

1. 使いにくい間取りからの解放感がない

入居したときの間取りは、北から順に「和室・キッチン・ダイニング・リビング」という配置でした。一見よくある構成ですが、実際に生活してみると問題だらけでした。

和室の問題

和室は「もしかしたら使うかも」という感覚で購入しましたが、結局ほとんど使われず。和室って使い道を明確に決めていないと、なんとなく物が溜まる部屋になりがちです。

さらに収納が足りなかったため、最終的に「和室をフローリングに変えてラックを設置し、6畳のランドリールーム兼ファミリークローゼット」に改造しました。この工事に20万円かかりました。

注文住宅なら最初からそう設計できたわけで、完全に無駄な支出でした。分譲の間取りに自分を合わせようとするコストが、じわじわと発生します。


2. ズボラな自分には使いこなせないベランダとテラス

購入前、インナーテラス(約3畳)を見て「ここで夜に晩酌しよう」と夢を膨らませました。実際は…。

  • 汚れが溜まる
  • 蜂の巣ができた
  • 結局何もしない空間になった
  • 自分のズボラさを正しく認識するべきだった、と今では思います。2階のベランダも同様で、洗濯物を2階まで運ぶのが面倒で結局使わずじまい。

    ベランダの唯一の良い点は「エアコンの室外機置き場を悩まなくて済む」ことだけ。それ以外のコスパは正直かなり悪かったです。

    ベランダやテラスに魅力を感じている方は、「自分は本当にこまめに掃除・管理できるか?」を冷静に自問してみてください。


    3. 屋根裏収納は「秘密基地」ではなく「後悔の部屋」

    天井高1.3メートル以下なら「部屋」にカウントされないとして、10畳ほどの屋根裏収納がありました。階段でつながっていて、初めて見たときは秘密基地みたいでテンションが上がりました。

    結果はただの物置きです。

    しかも問題がいくつかあります。

  • **熱がこもる**:夏は灼熱で入るのが辛い。保管しているものへのダメージも気になる
  • **整理がつかない**:「とりあえず屋根裏へ」という思考になり、カオスになる
  • **構造上の危険**:屋根裏部屋から階段上部の空間がつながっており、小さな子どもがいると転落リスクがある
  • 広さに魅力を感じる屋根裏収納ですが、管理できなければデメリットにしかなりません。


    4. キッチン設備が自分で選べない

    分譲住宅のキッチンは、ハウスメーカーが一括で選んだ設備がそのままついてきます。

    食洗機は深型でしたが、洗浄力に不満がありました。「深型だから大丈夫だろう」と思っていましたが、使ってみると汚れが残ることも。自分でメーカーや機種を選んでいれば、ミーレなど洗浄力の高い機種を検討できたはずです。

    キッチン天板は白い人工大理石でした。見た目はきれいですが、着色しやすく汚れが目立ちやすい。毎日使う場所だからこそ、色や素材選びは自分でやりたかったと後悔しています。

    注文住宅でキッチンを自分で設計したとき、天板の色・素材・食洗機の機種をすべて選べたことの快適さは、分譲を経験しているから余計に実感できました。


    5. 収納が足りない

    分譲住宅の営業担当は「居室の広さ」を強調してきます。「このリビングは20畳あります」「洋室は8畳です」という数字は印象に残りやすい。

    でも実際の生活で困るのは、収納の少なさです。

    子どものおもちゃを入れる場所がなく、結局リビングに市販の収納家具を置くことになりました。せっかく広いリビングが、収納家具で圧迫される。これが分譲あるあるです。

    内覧のときは「広くていいな」と思っても、実際の荷物量・収納量を具体的にイメージすることが大切です。特に子どもが生まれると、持ち物は想像以上に増えます。


    6. 全体として「使いきれない部屋・設備」が出てくる

    分譲戸建の宿命といえば宿命ですが、「自分がその間取り・設備にフィットしなければならない」という制約があります。

    使わないベランダ、機能しないインナーテラス、物置きになった屋根裏、改造が必要だった和室。これらはすべて「購入前はどうにかなると思っていた」ものです。

    快適さと価格のトレードオフである以上、ある程度は仕方ない面もあります。ただ、「自分ならフィットできる」と自分を信頼しすぎないことが大事だと、身をもって学びました。


    分譲戸建のメリットも正直にお伝えする

    デメリットばかり書きましたが、分譲戸建には明確なメリットもあります。

    考えなくていい

    間取り・設備・外構を自分でゼロから考える必要がない。注文住宅は自由度が高い分、決断の連続で疲弊します。「とにかく早く住みたい」「決断が苦手」という人には分譲が向いています。

    比較的安い

    同じ立地・広さなら、注文住宅より分譲のほうが安くなることが多い。コストを抑えたい方には現実的な選択肢です。

    家具・エアコンが付いてることがある

    分譲によっては、エアコンや照明器具が最初から設置済みのケースも。初期コストを抑えられる場合があります。

    参考になった間取りの工夫もあった

    住んでいた分譲でひとつ良かったのが、リビング階段に引き戸がついていたこと。これによって、1階の匂いや音が2階に上がりにくい設計になっていました。注文住宅を設計するときにも参考にしたポイントです。


    分譲戸建を3年で売却した結果

    さまざまな事情が重なり、3年ほどで分譲戸建を売却しました。

    運が良かったのは、購入時より高い値段で売却できたこと。不動産市場のタイミングもあり、売却益が出ました。

    ただ、工事費用(20万円)や使いきれなかった設備への後悔は残ります。「最初から注文住宅にしていれば」とは思いますが、分譲で3年間生活したことで「自分が本当に必要な家の条件」が明確になったのも事実です。


    分譲 vs 注文住宅|選ぶ前に自問すること

    両方に住んだ経験から、選ぶ前に考えてほしいチェックリストをまとめます。

    分譲戸建を選ぶ前に

  • o 間取りに妥協できるか。使わない部屋・スペースが出ることを受け入れられるか
  • o ベランダ・テラスを本当に使うか。自分のズボラさを正直に評価しているか
  • o 収納不足に対応できるか。荷物量を具体的にイメージしたか
  • o 将来リフォームが必要になった場合のコストを想定しているか
  • 注文住宅を選ぶ前に

  • o 間取り・設備の無数の選択に向き合う時間とエネルギーがあるか
  • o 予算オーバーしやすいことを覚悟しているか
  • o 完成まで数ヶ月〜1年かかることを受け入れられるか

  • まとめ

    分譲戸建のデメリットを一言でまとめると、「自分が家に合わせなければならない」ということです。

    注文住宅は逆に「家を自分に合わせられる」。この差は、毎日の生活の快適さに直結します。

    もちろん分譲にもメリットはあります。価格・スピード・手軽さは注文住宅には出せないものです。ただ、「ズボラな自分でも使いこなせるか」「使わない設備が出てもコスパが見合うか」を正直に考えてから選ぶことをおすすめします。


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