注文住宅の収納計画|140平米でもすっきり暮らすための設計思想

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「広い家に引っ越したら、かえって物が増えて散らかる」——これは多くの家庭が経験することです。我が家も140平米の3LDKに住んでいますが、収納設計を間違えるとすぐに物があふれます。注文住宅を建てるときに意識した収納計画と、2年住んで分かった成功・失敗を、共働き・子育て目線で正直にまとめます。


はた夫はた夫
うちの収納の設計思想は「収納を増やす」じゃなくて「物を増やさない仕組みをつくる」なんだよね。
らく子らく子
大事なのは量より「使う場所のすぐ近くにあるか」。2年住んで見えた成功と失敗をまとめるね。

収納設計の基本思想

「収納を増やす」より「物を減らす仕組みをつくる」

私たちが設計段階で意識したのは「物を増やさない習慣を支える家」です。収納をやみくもに増やすと、人はその分だけ物を溜め込みます。「使わないものは持たない」という考え方を設計に組み込むことで、広い家でもすっきりを維持しやすくなります。

とはいえ、必要な物の定位置がないと結局リビングに物があふれます。大事なのは「量」ではなく「使う場所のすぐ近くに、適切な形で収納がある」こと。この視点で家全体の収納を設計しました。

「見せる収納」より「隠す収納」

共働きで毎日整理整頓に時間をかけられないなら、「片付けなくても散らかって見えない」設計の方が現実的です。おしゃれな見せる収納に憧れもしましたが、現実は生活感が出てしまうもの。扉のある収納・クローゼット・パントリーを積極的に設け、来客時もサッと隠せる家にしました。これが共働きには本当に正解でした。


場所別の収納設計と2年後の本音

玄関・シューズクローク

設計時のポイントは次の通りです。

  • シューズクロークは「ひとり分の面積×家族人数×1.5倍」を目安に
  • コート・アウターをかけられるハンガーポールを設置
  • ベビーカー・外遊び用品のスペースを最初から確保

2年後の反省:子どもが生まれてからの収納需要の増加を過小評価していました。三輪車、外遊びグッズ、保育園用品…子ども関連の「外で使う物」は想像以上に増えます。子どものいる家庭は、玄関収納を「これで十分」と思う量の1.5倍は見ておくことを強くおすすめします。

ウォークインクローゼット(主寝室)

主寝室に設けた約4畳のウォークインクローゼットは、2年経った今も大満足の設備です。

  • 両サイドにハンガーポール(夫婦それぞれのゾーン)
  • 棚板を可動式にして用途変更できるように
  • 奥に季節物・スーツケースを置くスペースを確保

夫婦それぞれの衣類ゾーンをはっきり分けたことで、「どこに何があるかわからない」「相手の物が侵食してくる」というプチストレスがありません。朝の身支度の動線もスムーズで、共働きの忙しい朝には地味に効いています。

パントリー(キッチン横)

食材・調理器具・家電の予備品をまとめて収納するパントリーは、キッチンの使い勝手を大きく左右します。我が家はキッチン横に約1.5畳を確保しました。

  • 固定棚と可動棚を組み合わせて高さを自由に
  • ネットスーパーのまとめ買い品・ふるさと納税の返礼品のストックに活用
  • 下段はセカンド冷凍庫とローリングストックの飲料水置き場に

大量購入・まとめ買いができるので、買い物頻度を下げられます。共働きの食材管理の仕組み化(ネットスーパー+冷凍保存)とパントリーはセットで機能する、相性抜群の組み合わせでした。

洗面所・脱衣スペース

洗面所の収納は、設計時に過小評価しがちな場所です。我が家も洗面台下の収納だけでは家族3人分のアメニティが収まりきらず、後から棚を追加しました。最初から造り付けの棚があればよかった、というのが正直な反省です。

これから建てる方へのアドバイスは2つ。洗面台まわりに造り付けの棚を設けること、そしてタオルや下着の収納を洗面所内に確保すること。洗濯物を乾燥機から出してその場でしまえる動線にすると、家事が驚くほど楽になります。

子ども部屋の収納

3歳の今はまだ本格的に使っていませんが、将来を見越して可変性のある収納にしました。

  • 奥行き60cm以上のクローゼット(将来の衣類量に対応)
  • 可動棚で高さを変えられる設計
  • 将来の本棚・学習デスク配置を考慮した壁面設計

2年住んで分かった「後悔した収納ワースト3」

正直に、設計を後悔している収納を順位づけしてみました。これから建てる方の反面教師にしてください。

  • 1位:玄関収納が手狭。前述の通り、子ども用品の増加を読みきれませんでした。最大の後悔ポイントです。
  • 2位:洗面所の収納不足。家族3人分のストックと着替えを置くには足りず、後付け棚で対応しています。
  • 3位:階段下を活かしきれなかった。デッドスペースになりがちな階段下を、もっと計画的に収納にすればよかったと感じます。掃除機やストック品置き場に最適な場所でした。

収納量の目安と動線の考え方

一般的な目安として「収納面積は居住面積の10〜15%」と言われます。140平米なら14〜21平米が理想で、我が家もおおむねこの範囲で設計しました。ただ、2年暮らして思うのは、量そのものより「使う場所のそばにあるか」がずっと重要だということ。同じ収納量でも、動線上に配置されているかどうかで使い勝手はまるで変わります。

収納を考えるコツは、「物」ではなく「行動」を起点にすること。帰宅したらどこで上着を脱ぐか、洗濯物をどこで畳んでどこにしまうか——その動きをイメージして、その場所に収納を置く。これだけで「片付けやすい家」に近づきます。


共働き家庭に効いた収納アイデア

1. 「一時置き場」を作る

帰宅後のカバン・上着など、すぐに片付けられないものの「一時置き場」を設計段階で作っておくと、リビングが散らかりません。我が家は玄関近くにファミリークローク的なスペースを設け、ここが大活躍しています。

2. ランドリー動線上に収納を集約

洗濯→乾燥→畳む→しまうの動線をできるだけ短くまとめると、衣類管理が劇的に効率化します。脱衣所・ランドリースペース・収納を近接させるのがポイントです。

3. アウトドア・趣味用品は玄関土間に

自転車・ベビーカー・キャンプ用品など、外で使う物は玄関土間収納にまとめると出し入れがスムーズ。室内に持ち込まないので、家の中もきれいに保てます。


収納と一緒に考えたい「コンセント計画」

意外と見落としがちなのが、収納内のコンセントです。我が家が「付けておいてよかった」と感じているのは、パントリーとファミリークローク内のコンセントでした。

パントリー内のコンセントは、セカンド冷凍庫や充電式掃除機の充電基地に大活躍。クローク内のコンセントは、コードレス掃除機・電動自転車のバッテリー・モバイル機器の充電にちょうどよく、「充電しながら隠しておける」のが地味に便利です。逆に、ロボット掃除機のドック用コンセントを目立つ場所にしか作れず、生活感が出てしまったのは小さな後悔。収納を設計するときは、「ここで何を充電・保管するか」までイメージして、収納内・収納脇のコンセントもセットで計画することをおすすめします。図面ができたら、家電の定位置を一つひとつ書き込んでみると、必要なコンセントの位置が見えてきます。


まとめ

収納設計は「収納量を確保する」だけでなく、「使いやすい場所に・使いやすい形で」設けることが何より重要です。特に共働き家庭では、「散らかりにくい仕組み」を設計に組み込むことが、毎日の片付け時間を最小化する鍵になります。

設計士との打ち合わせでは、実際の生活動線(毎日どこで何をするか)をできるだけ具体的に伝えてください。「玄関で上着を脱ぐ」「洗面所で着替える」といった日常の動きを言語化するほど、使いやすい収納設計につながります。我が家の後悔も、突き詰めれば「2年後・5年後の生活の変化を想像しきれなかった」ことが原因でした。これから建てる方は、ぜひ未来の暮らしまで見据えて収納を考えてみてください。


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──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!

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