「共働きで家を建てるのって、実際どのくらい大変なんだろう」——契約前にいちばん知りたかったのが、これでした。調べても出てくるのは「打ち合わせは平均◯回」「期間は約◯か月」という一般論ばかり。いつ・何が・どのくらいの密度で来るのかが分からないと、有給をいつ取ればいいのかも判断できません。
※本記事にはプロモーションが含まれます。
この記事では、我が家がスケジュール帳と検査事務所とのメール記録から復元した、工事請負契約から引き渡しまでの全日程を実際の日付で公開します。結論から言うと、契約から引き渡しまで約8か月半。本当にきついのは3回の山場だけで、そこさえ分かっていれば共働きでも十分にまわせます。
らく子
はた夫結論:契約から引き渡しまで8か月半、きついのは3回の山場だけ
先に全体像をお伝えします。我が家の場合はこうでした。
- 工事請負契約 2023年8月下旬
- 引き渡し 2024年5月11日
- 所要期間 約8か月半(契約前の打ち合わせを含めると1年弱)
そして、共働きにとって本当に負荷が高かったのは次の3つの時期でした。
- 2023年10〜12月:打ち合わせが月2〜3回、ショールーム巡りが並行
- 2023年12月22〜29日:8日間で人生の大きな契約が4つ
- 2024年5月上旬:引き渡し直前の手続きラッシュ
逆に言うと、2024年1〜4月の着工後は、検査の立ち会い以外ほとんど予定がありません。この落差を知らずに「8か月ずっと忙しい」と身構えていたので、有給の使い方を完全に読み違えました。
契約から引き渡しまでの全日程【実際の日付で公開】
スケジュール帳と、第三者検査(ホームインスペクション)の事務所とやり取りしたメールを突き合わせて復元したものです。推測で埋めた日付はありません。
| 日付 | できごと |
|---|---|
| (契約前) | 間取り・仕様を固めるやりとり 3〜4回 |
| 2023/8下旬 | 工事請負契約 |
| 2023/10/2 | 建物配置の打ち合わせ |
| 2023/10/8 | 打ち合わせ |
| 2023/10/26 | 設計打ち合わせ |
| 2023/10〜11 | ショールーム巡り(TOTO・LIXIL・タカラスタンダード・トクラス・クリナップの5社。クリナップのみ2回で計6回)※打ち合わせと並行 |
| 2023/11/9 | 打ち合わせ |
| 2023/11中旬〜 | 外構業者2〜3社に見積依頼し、各社へ説明を受けに行く |
| 2023/11/18 | ハウスメーカー提携の外構業者と打ち合わせ |
| 2023/11/20 | 打ち合わせ |
| 2023/12/9 | 打ち合わせ |
| 2023/12/22 | 住宅ローン契約 |
| 2023/12/23 | 地鎮祭 |
| 2023/12/24 | 第三者検査に問い合わせ |
| 2023/12/25頃 | 外構業者と契約 |
| 2023/12/29 | 第三者検査に申し込み |
| 2024/1/9 | 検査事務所へ図面一式を提出 |
| 2024/1/15 | 配筋検査の日程調整 |
| 2024/1/23 | ①基礎配筋検査(指摘18箇所→即是正) |
| 2024/2/9 | 上棟。このあたりから家具・家電を本気で考え始める |
| 2024/2/17 | ②構造躯体検査(指摘14箇所) |
| 2024/2/20 | 構造の是正後確認 |
| 2024/2/27 | ③外壁防水検査(指摘10箇所) |
| 2024/2/28 | ④断熱検査 |
| 2024/4/11 | 断熱の残り箇所の是正後確認 |
| 2024/4上旬 | 火災保険を決定 |
| 2024/4/25 | ⑤竣工検査(指摘17箇所) |
| 2024/5/10 | 竣工検査の是正確認(=引き渡し前日に是正完了) |
| 2024/5/11 | 引き渡し |
着工日は記録が残っていませんが、1月23日の配筋検査から逆算すると1月中旬ごろだったはずです。
共働きが一番きついのはここ|3つの山場
山場1:10〜12月の打ち合わせ集中期(ショールーム巡りが並行する)
表を見ると10月から12月にかけて、打ち合わせが月2〜3回のペースで入っています。ここまでは想定内でした。
誤算だったのはショールーム巡りが同時進行だったことです。TOTO・LIXIL・タカラスタンダード・トクラス・クリナップの5社を回り、クリナップだけは2回行ったので合計6回。1軒あたり2〜3時間かかり、全部で4日ほどを使いました。しかもこれは、床材と壁紙をサンプルの取り寄せで済ませたうえでの4日です。ショールームは基本的に平日夕方か土日しか行けないため我が家は土日に固めて回りましたが、実際の拘束はこの表に見えている以上でした。ショールームの回り方と、予約なしで行くと何が起きるかは注文住宅のショールームは何軒回る?予約なしが無意味だった理由と5社4日の実体験にまとめています。
さらに11月中旬からは外構業者2〜3社への見積依頼が重なります。各社の説明を聞きに行く時間も必要でした。
山場2:12月22〜29日の8日間で、大きな契約が4つ
ここが最大の山でした。日付だけ並べてみてください。
- 12月22日 住宅ローン契約
- 12月23日 地鎮祭
- 12月25日頃 外構業者と契約
- 12月29日 第三者検査に申し込み
年末の8日間に、人生でそう何度もない契約が4つ集中しています。しかも仕事の年内締めと重なる時期です。ここだけは、共働きならあらかじめ有給を確保しておくことを強くおすすめします。
山場3:引き渡し直前1か月の手続きラッシュ
2024年5月上旬、引き渡しの前に次のことをまとめてやりました。
- 引っ越し業者の手配
- 家具・家電の配送手配
- 賃貸の解約手続き
- エアコンの工事手配
- テレビアンテナの工事手配
- インターネットの申し込み
どれも「早めにやればいい」ものですが、引き渡し日が確定しないと日程を押さえられないものばかりです。結果として直前に固まります。とくにインターネットは開通まで時間がかかるので、ここだけは前倒しで動けばよかったと思っています。
打ち合わせは「1項目1回」で決まる|回数より密度がきつい
回数の話をすると誤解されやすいのですが、我が家で本当にきつかったのは回数ではなく密度でした。
契約の段階で「これとこれは1回ずつの打ち合わせで終了です」という区切りの説明があり、1つの項目を1回の打ち合わせで決めきる進め方だったんです。だから打ち合わせ自体は建物配置・設計・外構などで複数回ありますが、仕様や内装を決める主要な打ち合わせは3〜4回にギュッと凝縮されていました。
大手ハウスメーカーの中には打ち合わせ回数に制限がなく、設計の打ち合わせを何度も重ねられるところがあると聞きます。それと比べると、我が家の進め方は「短期集中で決めきる」タイプでした。
らく子共働きにとって、これは悪い面ばかりではありませんでした。打ち合わせが延々と続かないので、拘束される週末の総量は少なくて済みます。ただし1回の打ち合わせに行く前の準備が勝負になります。行ってから考えるのでは間に合いません。
実際、この進め方で我が家がいちばん失敗したのがカーテンでした。終盤の疲れた頭で決めてしまった話は注文住宅のカーテン選びで後悔した4つ|打合せ終盤の疲れで雑に決めないためにに書いています。
先に知っておきたかった5つのこと
1. 外構は建物と並行して11月から動き出す
「外構は建物が決まってから」と思っていたら間に合いませんでした。実際には建物の打ち合わせと並行して11月中旬から見積依頼が始まり、12月25日頃には契約しています。外構は金額も大きく、我が家は380万円かかりました(注文住宅の外構で後悔しないために|見せかけ契約額の罠・費用380万円の内訳)。
2. 家具・家電の検討は上棟のころから始まる
本気で考え始めたのが上棟(2月9日)のあたりでした。引き渡しから逆算すると約3か月前です。「入居してから考えよう」だと、搬入経路や設置寸法で詰みます。とくにドラム式洗濯機は新築の間取りで決まるので、本来はもっと早く決めるべきでした。
3. 火災保険は引き渡しの約1か月前
決めたのは4月上旬。引き渡しの1か月ほど前です。ここも比較に時間がかかるので、余裕をもって動きたいところでした。
4. 第三者検査を入れるなら着工前に申し込む
我が家は12月24日に問い合わせ、12月29日に申し込み、1月23日の基礎配筋検査に間に合いました。基礎の配筋は埋まってしまうと二度と見られないので、着工前に申し込まないと最初の検査を逃します。詳しくは注文住宅にホームインスペクションは必要?にまとめています。
5. 有給は「12月下旬」と「引き渡し直前」に寄せる
ここまでの日程を踏まえると、共働きが有給を使うべきタイミングははっきりしています。12月下旬の契約ラッシュと、引き渡し直前1か月の手続きラッシュ。着工後の1〜4月は驚くほど暇なので、そこに温存しておく必要はありませんでした。
共働きが家づくりのスケジュールを軽くする方法
実際にやってみて、時間の面でいちばん効いたのは「比較の時間を前倒しでまとめて済ませる」ことでした。
契約後は「1項目1回」で決めていく短期集中の日程になります。つまりじっくり比べる時間があるのは契約前だけです。我が家はアイ工務店・一条工務店とも比較しましたが、各社を個別に回るのは平日夜と週末をかなり削りました。
比較は「まとめて」やるほど、あとの週末が空きます
ハウスメーカーを1社ずつ回ると、それだけで何週末も消えます。複数社の間取りプラン・資金計画・見積もりをまとめて取り寄せてから、実際に会う会社を絞るほうが、共働きには圧倒的に現実的でした。資料請求は無料です。
▶ 複数のハウスメーカーの資料をまとめて取り寄せる(持ち家計画・無料)![]()
▶ スケジュールの立て方から第三者に無料相談する(すまいのいろはPlus)![]()
費用の全体像を先に知っておきたい方は、アサヒグローバルホームの坪単価は?契約書の実額で公開と注文住宅の総費用を公開|3LDK140平米でいくらかかったかもあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 契約から引き渡しまで、実際どのくらいかかりましたか?
A. 約8か月半です(2023年8月下旬の工事請負契約 → 2024年5月11日の引き渡し)。契約前の打ち合わせを含めると1年弱でした。
Q. 打ち合わせは何回ありましたか?
A. 契約前が3〜4回、契約後は記録に残っているだけで7回以上です。ただし仕様や内装を決める主要な打ち合わせは3〜4回に凝縮されていました。1項目を1回で決めきる進め方だったためです。
Q. 共働きでも家は建てられますか?
A. 建てられます。ただし負荷が集中する時期がはっきりあるので、そこに有給を寄せられるかが分かれ目です。我が家の場合は12月下旬と引き渡し直前の1か月でした。
Q. 着工後は何をしていましたか?
A. 我が家は第三者検査を5工程入れていたので、その立ち会いと是正確認が主でした。それ以外の予定はほとんどありません。1〜4月はかなり落ち着いています。
Q. いちばん前倒しすればよかったと思うことは?
A. インターネットの申し込みです。開通まで時間がかかるのに、引き渡し日が決まらないと動けず、結果的に直前になりました。
📚 引き渡し直前に集中する手続きのうち、引っ越しの実務は「注文住宅は引っ越しが2回ある|8回引っ越して固まった荷造りの手順」にまとめています。
まとめ:8か月半のうち、身構えるべきは3回だけ
共働きの家づくりで大変なのは「ずっと忙しい」ことではなく、負荷が特定の時期に集中することでした。あらためて整理します。
- 契約から引き渡しまで約8か月半(契約前を含めると1年弱)
- 山場1:10〜12月 打ち合わせ月2〜3回+ショールーム巡りが並行
- 山場2:12月22〜29日 8日間で大きな契約が4つ
- 山場3:引き渡し直前1か月 引っ越し・家電・解約・ネットの手続きが集中
- 着工後の1〜4月は驚くほど暇。有給はここに温存しなくていい
- 主要な打ち合わせは3〜4回に凝縮。行ってから考えるのでは間に合わないので、事前に夫婦で意見を合わせておく
そして、じっくり比較できるのは契約前だけです。契約後は短期集中で決めていくことになるので、比べる作業こそ前倒しでまとめて済ませておくのが、共働きにとっていちばん効きました。
比較は契約前にまとめて終わらせるのが正解でした
1社ずつ回ると週末が何回も消えます。複数社の間取りプラン・資金計画・見積もりをまとめて取り寄せて、会う会社を絞るほうが確実に早いです。無料で使えます。


コメント