注文住宅でオープンキッチンにしようか迷っている方へ、結論からお伝えします。我が家がオープンキッチンにした一番の目的は「時短」ではなく「開放感」でした。そして、その開放感を最大化するためにやってよかったのが、キッチン右側を透明のガラスにして抜けをつくること、そして色をあまり使わずシンプルに仕上げることの2つです。
この記事を読むと、(1)オープンキッチンで本当に開放感が出る設計のコツ、(2)ガラスや透明素材で空間を広く見せる考え方、(3)オープンにしたからこそ気をつけたい匂い・油はね・片づけの注意点、の3つがわかります。愛知県名古屋市で注文住宅を建てた30代共働き夫婦が、実際に住んでみて感じた本音で書いていきます。
- オープンキッチンにした理由は「時短」ではなく「開放感」
- 開放感を最大化した工夫①:右側を透明ガラスにして視線を抜く
- 開放感を最大化した工夫②:色を使わずシンプルに仕上げる
- 【2026年8月追記】「広さ」より「広く感じること」を優先した8つの工夫
- オープンキッチンのメリットとデメリットを正直に整理
- オープンだからこそ気をつけたい「匂い・油はね・片づけ」
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:開放感は「オープンにする」だけでは出ない
オープンキッチンにした理由は「時短」ではなく「開放感」
床材そのものをどう選んだかは無垢フローリングは広葉樹か針葉樹か|ずぼら夫婦が西南桜を選んだ理由にまとめています。
なお、このダウンライトにいくらかかったのかは注文住宅の照明費用は実際いくら?定価42万円が24.9万円になった全内訳にまとめています。
オープンキッチンというと「配膳がラク」「家事動線が短くて時短になる」というメリットがよく語られます。もちろんそれも事実なのですが、正直に言うと我が家がオープンキッチンを選んだ一番の理由はそこではありませんでした。狙っていたのは、リビング・ダイニングと一体になったときの「開放感」です。
壁付けキッチンや個室のように仕切られたキッチンだと、どうしても料理をする人が空間から切り離されてしまいます。我が家はそれよりも、キッチンに立ったときに視線が遠くまで抜けて、部屋全体がひとつながりに広く感じられることを優先しました。実際に住んでみて、この判断は正解だったと感じています。来客があったときも、キッチンに立ったまま会話に入れるのは思っていた以上に心地よかったです。
ここで大事なのは、「オープンにする=自動的に開放感が出る」わけではないということ。オープンキッチンにしただけでは、開放感は出ません。まわりの素材・色・視線の抜け方を設計でコントロールしないと、意外と狭く見えてしまいます。次の章から、我が家が実際にやった工夫を順番に紹介します。
はた夫
らく子開放感を最大化した工夫①:右側を透明ガラスにして視線を抜く
我が家のオープンキッチンで一番効いたと感じている工夫が、キッチンの右側を透明のガラスにしたことです。壁で仕切る代わりに透明ガラスを使うことで、視線がガラスの向こうまで抜けていき、空間が実際の面積以上に広く感じられます。
意外だったのは、「オープンであること」と「ガラスで抜けをつくること」が掛け算で効いてくる点でした。手前がオープンで開けていて、さらに横方向にもガラス越しに視線が伸びるので、立つ位置によっては部屋がぐるっとつながって見えます。完全に壁を取り払ってしまうと逆に生活感やキッチンの手元が丸見えになりがちですが、透明ガラスなら「視線は通すけれど空間としては緩やかに区切る」という、いいとこ取りができました。
ガラスを使うときのポイントは、できるだけ透明度の高いものを選んで「そこにガラスがあること」を感じさせないことだと思います。フレームや桟が太いと抜け感が損なわれるので、シンプルなつくりにしてもらうと開放感が際立ちます。これからオープンキッチンを検討する方には、壁にするか・全面オープンにするかの二択ではなく、「透明ガラスで抜けをつくる」という第三の選択肢をぜひ候補に入れてほしいです。

開放感を最大化した工夫②:色を使わずシンプルに仕上げる
もうひとつ意識したのが、色をあまり使わずシンプルに仕上げることです。キッチンまわりはどうしても家電や調理器具、調味料など「物」が増えて色数が多くなりがちです。だからこそ、面として大きい部分は色を抑えました。キャビネット・カウンター・まわりの壁のトーンを揃えると、視線が引っかからなくなります。
色数を絞ると、視覚的な情報量が減って空間がスッキリ広く見えます。これはオープンキッチンと特に相性がいい考え方です。オープンにするとキッチンがリビングから丸見えになるぶん、色や物が多いと一気にごちゃついた印象になってしまいます。逆に色を抑えておけば、オープンでも「整って見える」状態をキープしやすくなります。
シンプルな配色を考えるときに我が家が意識したのは、ベースの色を決めて、そこから大きく外れる色をなるべく持ち込まないことです。差し色を足したくなる気持ちもありますが、面積の大きいところはぐっと我慢してトーンを揃える。すると、開放感とまとまり感が両立します。インテリアで「シンプルにしたいのに、なぜか落ち着かない」という場合、色数が多すぎることが原因なことが多いと感じています。
【2026年8月追記】「広さ」より「広く感じること」を優先した8つの工夫
ここまではキッチンまわりの話でしたが、我が家が1階全体で意識していたのは「広くすること」ではなく「広く感じること」でした。
そもそもオープンキッチンを選んだこと自体が、その第一歩です。壁で仕切ると、その向こう側は「無いもの」になります。壁で分断されるほど、家は狭く見える。この一点が、我が家の家づくり全体を貫いている考え方でした。
延床を増やせば当然お金がかかります。坪数を増やさずに広く感じさせるほうが、予算的にはずっと現実的です。実際にやった8つを、費用も含めて書きます。
先に前提を書いておくと、我が家のリビングは19.5畳です。家全体(延床140㎡)は大きいほうですが、リビング単体で見れば特別広いわけではありません。それでも来た人には「広いね」と言われます。畳数以上に広く感じるかどうかは、面積ではなく下の4つで決まっているというのが、2年住んでの実感です。

開放感を最大化した工夫③:天井高260cmを「死守」した
我が家の1階の天井高は260cmです。これは標準仕様でした。
ただし——途中で250cmくらいになりそうになりました。換気ダクトを通す都合で、天井を下げる必要があると図面の段階で分かったんです。
ここは粘りました。ダクトの経路を検討し直してもらい、260cmを死守しました。
たかが10cmと思うかもしれませんが、体感はまったく違います。天井高は面積と違って「あとから変えられない」うえに、図面では気づきにくい部分です。打ち合わせでは「この部屋の天井高は何cmですか」「ダクトや梁で下がる場所はありますか」を必ず聞いてください。標準が260cmでも、そのまま260cmで建つとは限りません。
開放感を最大化した工夫④:キッチンとパントリーの間の垂れ壁をなくした
垂れ壁とは、開口部の上から少し下がってくる壁のことです。多くの間取りで、部屋と部屋の境目に当たり前のように付いています。
我が家はキッチンとパントリーの間の垂れ壁を取りました。開口部が天井までまっすぐ繋がるので、視線が上まで抜けます。
床から天井までひと続きに見えるかどうかで、同じ広さでも印象がかなり変わります。「広く見せる」の本質は、視線を止めるノイズを減らすこと——垂れ壁は、そのノイズの代表格です。
※垂れ壁は構造や設備の都合で残さざるを得ない場合もあります。取れるかどうかは必ず設計士に確認してください。

開放感を最大化した工夫⑤:床材を「キッチンから脱衣所まで」ぶち抜きで揃えた
これがいちばん効きました。フロアタイルをキッチン → パントリー → ランドリールーム → 脱衣所まで、途中で切り替えずに通しています。
キッチンから脱衣所まで一直線に床材が揃っている。それだけで、スッキリ感と広さの感じ方がまるで違います。
床材が途中で変わると、そこで視線が止まります。逆に揃っていると、実際の距離より奥まで空間が続いて見えます。
実際にかかった金額も出しておきます(標準仕様からの差額・税抜)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| キッチン・パントリーをフロアタイルに変更 | 31,500円 |
| 脱衣・ランドリーをフロアタイルに変更 | 30,300円 |
| キッチンのステンレス床見切り | 12,700円 |
| 合計 | 74,500円 |
7万円台です。広く感じさせる工夫としては、これ以上ないコスパだと思っています。しかも水まわりなので、掃除のしやすさも同時に手に入ります。
もうひとつ、地味ですが効いているのが見切り材です。床材とフロアタイルが切り替わる境目には、必ず見切り材が入ります。ここをあえて目立たないものにオプションで変更しました。
せっかく床を通しても、境目に主張の強いラインが1本入るだけで、そこで視線が止まってしまいます。見切り材は「どうせ見えない部分」と流されがちですが、スッキリ感を狙うなら指定する価値があります。見積書には「キッチン ステンレス床見切り 12,700円」として計上されていました。
開放感を最大化した工夫⑥:ウッドデッキの板の向きを、室内の床材と揃えた
リビングの掃き出し窓の外にウッドデッキを設置しました。ここでひとつだけこだわったのが板の向きです。
室内の床材と、ウッドデッキの板の向きを揃えました。これで、窓を挟んで内と外が同じ方向に流れて見えます。リビングが庭まで続いているような一体感が出ます。
ウッドデッキを付けること自体はよくある選択ですが、向きまで指定する人は多くありません。費用は変わらないのに効果は大きい——打ち合わせで一言伝えるだけの話なので、これはぜひ真似してほしいところです。
開放感を最大化した工夫⑦:高さのある家具を、そもそも置かない
ここまでは建物側の話でしたが、実は家具のほうが効きます。どれだけ抜けのある間取りにしても、背の高い家具をひとつ置いた瞬間に台無しになるからです。
我が家のソファはローソファ(ノイエスの「Decibel」スタンダードタイプ)です。選んだ理由は3つあります。
- 背が低い=座ったときも立ったときも、視線がソファの上を越えていく
- 片側が開いたデザイン=両側に肘掛けがあるソファと違い、空間がそこで分断されない
- 足元に隙間がある=ロボット掃除機が下に入れる高さを狙って選んだ
3つ目は広さとは関係なさそうに見えて、実はつながっています。ロボット掃除機が入れない家具は、掃除のたびに動かすことになります。動かすのが面倒だから物を床に置かなくなる……ではなく、実際は逆で、掃除が面倒な家ほど床に物が増えます。床が見えている面積は、そのまま広さの体感になります。
ロボット掃除機そのものの選び方は「ロボット掃除機おすすめ|140平米の家で2年使ったリアルな感想と選び方」に書きました。
開放感を最大化した工夫⑧:ブラケットライトを、あえて付けなかった
壁付けの照明(ブラケットライト)は、おしゃれな実例写真でよく見かけます。我が家はあえて付けませんでした。
理由はシンプルで、壁から物が出っ張ると、そこで視線が止まるからです。垂れ壁を取ったのと同じ考え方です。照明はダウンライトとシーリングで足りると判断し、壁面はできるだけフラットなまま残しました。
おしゃれさを足す方向ではなく、引き算でスッキリさせる方向——好みが分かれるところですが、「広く感じさせたい」が最優先なら引き算のほうが確実です。
開放感を最大化した工夫⑨:扉を開けた「正面」に、何も置かない
これは打ち合わせのあいだ、ずっと意識していたことです。
🚪 玄関の扉を開けたとき/リビングの扉を開けたとき——その正面に、視線を遮るものを置かない。
人が家の広さを感じるのは、たいていドアを開けた最初の一瞬です。そこで壁や家具が正面に立ちはだかっていると、実際の広さに関係なく「狭い」と感じます。
そのうえで、正面には小さくてもいいので窓を設けました。窓があると視線が外まで抜けるので、部屋の奥行きが実際より深く感じられます。大きな窓である必要はありません。抜ける方向があるかどうかが大事で、サイズは二の次です。
間取り図を見るときは、各ドアの位置に立って、そこから真っ直ぐ伸びる線を引いてみてください。その線の先に何があるかで、家の印象はかなり変わります。

開放感を最大化した工夫⑩:壁掛けテレビにして、テレビボードもミニテーブルも置かない
テレビは壁掛けにしました。結果としてテレビボードが不要になり、リビングのミニテーブルも置いていません。
床に接している家具が減るほど、床が見えます。床が見えている面積=広さの体感なので、これはかなり効きました。
そして、これは住んでみてから気づいた副産物なのですが——空いた床がそのまま子どもの遊ぶスペースになりました。広く見せるためにやったことが、生活のしやすさに直結したかたちです。
壁掛けテレビで唯一やっておくべきなのが壁の下地補強です。我が家の見積書では「【LDK】TV用壁補強 5,700円」でした。数千円で済むのに、後からでは絶対にできません。壁掛けにするか迷っている段階でも、補強だけは入れておくことを強くおすすめします(費用の詳細は注文住宅のオプション費用を全公開)。
正直な後悔:ここまでやったのに、やらなかった2つ
「広く感じること」を優先してきたぶん、やっておけばよかったと今も思っていることが2つあります。同じ考え方で家づくりをする方には、先に知っておいてほしいところです。
① カーテンレールを天井埋め込みにすればよかった
我が家のカーテンレールは、壁付けの一般的なタイプです。
ここまで「視線を止めるノイズを減らす」と言ってきたのに、カーテンを閉めたときにレールが1本、横に走ってしまう。天井に埋め込む(カーテンボックスに納める)タイプにしていれば、天井からカーテンがまっすぐ落ちてくる形になって、閉めたときのスッキリ感がまるで違ったはずです。
掃き出し窓のように面積の大きい窓ほど効きます。窓まわりは「開けたとき」で考えがちですが、閉めている時間のほうが長い——これは住んでから気づきました。
② ハイドアではなく、天井まで届く「フルハイトドア」にすればよかった
我が家のドアはハイドア(高さ240cm)です。一般的な高さ(200cm前後)より高く、これでも十分にスッキリして見えます。
ただ、天井高は260cm。つまりドアの上に20cmの壁が残っています。ここを天井まで届くフルハイトドアにしていれば、垂れ壁を取ったときと同じで、床から天井まで一本の線で抜けたはずです。
240cmでも十分きれいなので大きな失敗ではありません。ただ、天井高を10cm粘って死守したくらい「抜け」にこだわったのなら、ドアもそこまでやるべきだった——というのが正直なところです。
天井高・垂れ壁・ドアの高さは、セットで考えてください。どれか1つだけ高くしても、いちばん低いところで視線は止まります。
8つすべてに共通しているのは「視線を止めるものを減らす」という一点だけです。やっていることは全部同じで、場所が違うだけでした。
- 壁で分断しない
- 天井を下げない
- 垂れ壁を取る
- 床材を切り替えない
- 外との向きを揃える
- 背の高い家具を置かない
- 壁から物を出っ張らせない
- 扉の正面を空ける
逆に言えば、この1つの基準さえ持っていれば、打ち合わせのその場で判断できます。「これは視線を止めるか?」と考えるだけです。坪数を増やさずにできることは、思っているよりずっとたくさんあります。
オープンキッチンのメリットとデメリットを正直に整理
ここまで開放感のメリットを中心に書いてきましたが、オープンキッチンにはデメリットもあります。検討中の方が後悔しないよう、一般的に言われる長所・短所と、我が家の感じ方を表にまとめました。
| 項目 | メリット | デメリット(注意点) |
| 開放感 | 視線が抜けて部屋が広く感じる | 工夫しないと意外と狭く見えることも |
| コミュニケーション | 料理中も家族・来客と会話できる | 手元や散らかりが見えやすい |
| 配膳・動線 | リビングへの配膳がラク | 油はね・水はねが広がりやすい |
| 匂い | ― | 料理の匂いがリビングに回りやすい |
| 片づけ | ― | 常にある程度片づいている必要がある |
正直に言うと、オープンキッチンは「いつもそれなりに片づいている」前提の間取りです。物が出しっぱなしだとオープンゆえに全部見えてしまうので、しまう場所をしっかり計画しておくことが大切でした。収納計画については、我が家が入居後に後悔した点をまとめた注文住宅の収納計画、後悔した5つのことも合わせて読んでもらえると、失敗のイメージがつかみやすいと思います。
正直な後悔:ガラス間仕切りは「高さ」で選ぶべきだった
ここは正直に書いておきます。我が家のガラス間仕切りは高さ30cmほどの低いタイプで、この選択は少し後悔しています。
視線を抜いて開放感を出すという目的については、低いガラスでも十分に効果がありました。見た目にも軽やかに見えます。ただ、匂いの広がりを抑えるという意味では、天井近くまで立ち上げたタイプにしておけばよかったと感じています。オープンキッチンで一番現実的に困るのは匂いなので、そこを間仕切りでどこまで止めたいのかを、開放感とセットで考えるべきでした。
これから決める方は、「開放感をどこまで出したいか」だけでなく「匂いをどこまで止めたいか」も一緒に伝えると、高さの提案が変わってくるはずです。
オープンだからこそ気をつけたい「匂い・油はね・片づけ」
オープンキッチンで一番よく聞く後悔ポイントが、料理の匂いがリビングや家全体に回りやすいことです。仕切りが少ないぶん、揚げ物や焼き魚の匂いがダイニングのソファやカーテンにも届きやすくなります。換気扇の性能や設置位置、窓の配置をしっかり検討しておくと安心です。
我が家の場合、匂い対策として効果が大きかったのは「リビング階段を引き戸で仕切れるようにしたこと」でした。キッチンの匂いや空調が階段から2階へ抜けてしまうのを引き戸で止められるようにしてあります。この話はリビング階段は引き戸で仕切るのが正解|冷暖房効率と料理の匂い問題を解決した話に詳しくまとめているので、オープンキッチン+リビング階段を考えている方はぜひ参考にしてください。
油はね・水はねについては、オープンだと飛んだ汚れがそのまま見えてしまうので、こまめに拭ける素材・掃除しやすい配置にしておくと負担が減ります。片づけに関しては前章でも触れたとおり、「見えてもいい状態」を保てるよう、出しっぱなしになりがちな物の定位置をあらかじめ決めておくのがおすすめです。身支度や家事スペースの工夫としては、ランドリールームに造り付けカウンターと鏡を追加した話も、共働きで「片づけと動線を両立させたい」方の参考になると思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. オープンキッチンは結局、開放感のために選んで正解でしたか?
我が家の場合は正解でした。時短目的ではなく「部屋を広く・ひとつながりに感じたい」という目的がはっきりしていたので、満足度が高いです。逆に、片づけが苦手で常に物が出ているタイプの方は、見えにくい間取りのほうが向いている場合もあります。
Q2. ガラスの間仕切りを入れると本当に広く感じますか?
我が家では透明ガラスで右側に抜けをつくったことで、明らかに広く感じるようになりました。視線がガラスの向こうまで通るのがポイントです。壁にするか全面オープンにするかで迷っているなら、透明ガラスという中間の選択肢も検討してみてください。
Q3. シンプルなキッチンにするコツは何ですか?
面積の大きい部分(キャビネット・カウンター・まわりの壁)の色を抑えてトーンを揃えることだと感じています。色数が増えるほどごちゃついて見えるので、差し色は最小限に。オープンキッチンは特に「色を絞る」効果が出やすいです。
Q4. オープンキッチンで後悔しやすいのはどんな点ですか?
一般的に挙げられるのは次の3つです
- 料理の匂いが家に回りやすい
- 手元や散らかりが見えやすい
- 油はね・水はねが広がりやすい
。換気の計画と、物の定位置を決める収納計画をセットで考えておくと後悔しにくいです。
Q5. オープンキッチンでも生活感を抑えるにはどうすればいいですか?
出しっぱなしになりがちな物の収納場所をあらかじめ決めておくこと、そして色数を絞ることの2つが効きました。見える前提のキッチンだからこそ、「しまう」と「色を抑える」を最初の設計段階で組み込んでおくのがおすすめです。
まとめ:開放感は「オープンにする」だけでは出ない
オープンキッチンで開放感を出すために我が家がやってよかったのは、次の3つでした。
- 目的を「時短」ではなく「開放感」とはっきり決めたこと
- キッチン右側を透明ガラスにして、視線の抜けをつくったこと
- 色をあまり使わず、シンプルにトーンを揃えたこと
オープンキッチンは「オープンにする」だけで自動的に広く・心地よくなるわけではありません。ガラスで抜けをつくる、色を絞る、匂いと片づけの対策をセットで考える——この設計の積み重ねが、住んでから後悔しないオープンキッチンにつながります。
次にやるべきことは、自分たちがオープンキッチンに何を一番求めているのか(開放感か、動線か、見せるインテリアか)を言葉にしてみることです。目的が決まれば、ガラスを入れるか・色をどこまで抑えるかといった具体的な判断がぐっとしやすくなります。匂いや冷暖房効率まで含めて考えたい方は、リビング階段は引き戸で仕切るのが正解と注文住宅の収納計画、後悔した5つのことも合わせてどうぞ。
──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!


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