「共働きで日中は家にいないのに、太陽光や蓄電池って元が取れるの?」——これ、私たち自身が導入前にいちばん悩んだ点でした。結論から言うと、大きなオール電化の家で電気を使いまくる我が家でも、太陽光+全負荷型蓄電池のおかげで2年間の光熱費は実質・月平均3,525円に収まっています。この記事では、実際に導入した共働き夫婦の目線で、選び方(容量・全負荷型・10kW未満)・リアルな電気代収支・2026年時点の補助金を正直にまとめます。補助金など制度の数値は2026年8月時点で確認したもので、出典は記事末に明記しています。
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らく子
はた夫我が家の太陽光+蓄電池のスペック
まず、実際に導入した設備です。新築時にハウスメーカー(アサヒグローバルホーム)のキャンペーンでセット導入しました。
| 設備 | 内容 |
|---|---|
| 太陽光パネル | 約6.9kW(10kW未満) |
| 蓄電池 | 9.8kWh・全負荷型 |
| 導入方法 | 新築時にHMのキャンペーンでセット導入(太陽光+蓄電池セットで約118万円) |
| 運用 | 売電+自家消費の併用/オール電化 |
「なぜこの容量・このタイプにしたのか」に、実は失敗しないための大事なポイントが2つあります。順に説明します。
ポイント①:太陽光は「10kW未満」にした(事業用扱いを避ける)
我が家の太陽光は約6.9kW。あえて10kW未満に収めています。理由は、10kW以上になると「産業用(事業用)」の扱いになり、手続きや管理が一気に面倒になるから。
- 10kW未満(住宅用)=余った電気を売る「余剰売電」。手続きがシンプルで、家庭で扱いやすい。
- 10kW以上(産業用)=設置費用は割安になる一方、事業用としての各種手続き・管理の手間が増える。
一般家庭で自家消費メインなら、10kW未満に抑えておくのが無難です。屋根を最大限載せたくなりますが、「大きければいい」わけではない、というのは知っておくと安心です。
ポイント②:蓄電池は「全負荷型」を選んだ(災害時に家全体が使える)
蓄電池には「全負荷型」と「特定負荷型」があり、我が家は全負荷型を選びました。ここはケチると災害時に後悔するポイントです。
| タイプ | 停電時にできること |
|---|---|
| 全負荷型(我が家) | 家じゅうのコンセント・エアコンがいつも通り使える(200V機器も対応) |
| 特定負荷型 | あらかじめ決めた「特定の部屋・回路」でしか電気が使えない |
特定負荷型は本体が安いですが、停電時に「使えるのはこの部屋だけ」という罠があります。台風や地震で停電したとき、オール電化の我が家でエアコンも冷蔵庫もキッチンも普段どおり動く安心感は、全負荷型ならでは。子どもがいる家庭なら、なおさら全負荷型をおすすめします。
【実データ】導入後の電気代・売電のリアルな収支
気になる収支です。我が家はかなり電気を使う家——大きめの家、エアコンはほぼ常時稼働、オール電化(調理も風呂も電気)、さらに洗濯乾燥機を毎日2〜3回回しています。それでも、実際の電気代はこの水準です。
| 時期 | 電気代 | 売電収入 | 実質の収支 |
|---|---|---|---|
| 冬(1月) | 18,797〜19,446円 | 4,272〜4,500円 | -14,297〜-15,174円(ここだけ突出) |
| 夏(8月) | 9,487〜9,599円 | 5,936〜6,019円 | -3,468〜-3,663円 |
| 春・秋(5月・6月・10月) | 4,580〜6,867円 | 6,016〜7,986円 | +92〜+3,180円(黒字) |
| 2年間の平均 | 9,700円 | 6,176円 | 実質 -3,525円/月 |
2年間(24か月)の合計では、電気代232,810円に対して売電収入が148,215円。差し引きの実質負担は84,595円=月あたり3,525円でした。
これだけ電気を使っていて、2年通しての実質負担は月平均3,525円。昼に発電した電気を蓄電池に貯め、夜や乾燥機の使用に回す「自家消費」が効いているからこその数字です。
前の家(40㎡アパート)と比べたら、むしろ安くなった
いちばん驚いたのがここ。以前の小さなアパート(約40㎡)でも、夏は電気代1.5万円+ガス代0.8万円=月2.3万円ほどかかっていました。それが——
🏢 前:40㎡アパート … 夏の光熱費 約2.3万円/月(電気1.5万+ガス0.8万)
🏠 今:大きいオール電化の家(エアコン常時・乾燥機2〜3回/日)… 夏でも実質 約5,000円/月
家は大きくなり、使う電気の量は激増したのに、光熱費はむしろ下がった。太陽光+蓄電池+オール電化(ガス基本料金が無くなる)の合わせ技が効いた結果です。「大きい家=光熱費が高い」とは限らない、というのは実感として大きな発見でした。
共働き・日中不在でも太陽光が効く理由
「日中いないと太陽光は無駄では?」とよく言われますが、蓄電池があれば話は別です。共働き家庭の1日はこう回っています。
- 昼(不在):太陽光が発電 → 使い切れない分を蓄電池に貯める&余りは売電
- 夜(在宅):貯めた電気で、料理・お風呂・エアコン・照明をまかなう
- 乾燥機ヘビーユース:昼に回せる日は発電を直接使い、夜は蓄電分でカバー
つまり「昼に作って、夜に使う」のを蓄電池が橋渡ししてくれる。日中不在の共働きだからこそ、蓄電池とセットにする価値が高いのです。
導入して変わった「電気の使い方」
太陽光+蓄電池を入れてから、電気の使い方そのものが変わりました。同じ設備でも、使い方を少し工夫するだけで結果が変わります。実際にやっていることを2つ紹介します。
工夫①:電気を多く使う家事は、できるだけ発電中に回す
食洗機やドラム式洗濯乾燥機は、休日はできるだけ日中にタイマーで稼働させています。発電した電気をその場で使えば、買電も蓄電池の消耗も抑えられるからです。平日は日中不在なので同じことはできませんが、その分は蓄電池に貯めて夜に使うので、結果的にムダにはなりません。
工夫②:電力会社の料金プランと放電の時間帯を見直す
蓄電池があると「夜間の安い電気を貯めて昼に使う」「昼の発電を夜に使う」といった運用ができるため、生活リズムに合ったプランを選ぶだけで差が出ます。オール電化向けプランは時間帯で単価が大きく違い、たとえば中部電力ミライズのスマートライフプランでは次のようになっています(2026年8月確認)。
| 時間帯 | 時間 | 電力量料金 |
|---|---|---|
| デイタイム | 10時〜17時 | 38.80円/kWh |
| @ホームタイム | 8時〜10時、17時〜22時 | 28.61円/kWh |
| ナイトタイム | 22時〜翌8時 | 16.52円/kWh |
同じ1kWhでも、時間帯によって2倍以上の開きがあります。共働き家庭が電気を最も使う帰宅後の17〜22時は@ホームタイム(28.61円/kWh)に重なるので、貯めた電気をこの時間帯に放電できているかが、そのまま電気代の差になります。我が家はここに気づくのが遅く、もっと早く見直せばよかったと感じているポイントです。
時間帯ごとの単価をふまえた運転モード(グリーンモード・経済モード)の選び方は、蓄電池は共働き・日中不在でも必要?2年実測で実質月3,525円・年5回は黒字だったで詳しくまとめています。
補助金は使った?我が家は「市の補助金」を見送った正直な理由
導入コストを下げる補助金もありますが、我が家は正直に言うと市の補助金は使いませんでした。金額が2〜3万円ほどで、その割に申請の手続きが大変煩雑。「この手間で2〜3万円なら、コスパが悪い」と判断して見送りました(ずぼら派の正直な選択です)。
とはいえ、補助金は自治体・年度で金額も手間も大きく変わります。金額が大きい制度なら、手間をかける価値は十分あります。2026年時点の一般的な制度の目安はこちら(最新は必ず公式で確認を)。
- 国のDR補助金(家庭用蓄電池):補助上限は最大60万円規模。ただし2026年度分は公募終了とされ、申請はSII(環境共創イニシアチブ)の公募を通じ登録事業者経由で行う仕組みです。
- 愛知県は「国+県+市町村」の3階建て:組み合わせると合計75万円規模、条件次第で最大95万円に達する例も紹介されています。一方で、我が家のように市町村単独の補助は数万円のこともあり、金額と手間のバランスは要チェックです。
ポイントは「補助金の額と、申請の手間を天秤にかける」こと。数十万円規模なら早めに動く価値ありですが、数万円で手続きが煩雑なら、我が家のように見送るのも立派な判断です。
V2Hはやらず、「将来のEV用に200Vコンセント」だけ用意した
ちなみに我が家は、EV(電気自動車)と家をつなぐV2Hは導入していません。まだEVを持っておらず、機器も工事も高額だからです。ただし、将来EVを買う可能性に備えて、駐車場側の外壁に200Vコンセントだけは用意しておきました。あとから外壁に増設すると割高になりますが、新築時なら配線ごと安く仕込めます。「今はやらないけど将来やるかも」なものは、コンセントや下地だけ先に用意しておく——外構やカーポートと同じで、これが後悔とムダを減らすコスパのいい考え方です。
導入して感じたメリットと注意点
😊 よかったこと
- 電気をたっぷり使う共働き家庭でも、光熱費が驚くほど低い
- 全負荷型なので、停電時も家じゅうが普段どおり使えて安心(子育て家庭に◎)
- オール電化でガスの基本料金が不要になり、光熱費が一本化されて管理がラク
- 地震などの停電時に電気が使える安心感と、日々の光熱費の安さは、賃貸では得られなかったメリット。総じて「やってよかった」と胸を張れる設備です
😅 注意しておきたいこと
- 売電価格は年々下がる傾向。これからは「売る」より「自家消費(蓄電)」重視で考えるのが得策
- 蓄電池は「特定負荷型」だと停電時に使える範囲が限られる。導入前にどちらのタイプか必ず確認
- 補助金は年度・予算で変動。当てにしすぎず、公式の最新情報で確認を
😅 正直な後悔:長期のランニングコストまで考えればよかった
満足度は高い一方で、「長い目で見ればこうすればよかった」という反省もあります。これから導入する方には、ぜひ先に考えてほしいポイントです。
- パネルの機種にもっとこだわればよかった:今はマキシオン(Maxeon)など40年級の長寿命パネルもあります。導入時は価格を重視して選びましたが、寿命や耐用年数を超えたあとの処分(廃棄費用)まで考えると、機種選びは妥協すべきでなかったと感じます。
- 屋根材も一緒に見直せばよかった:我が家はスレート屋根のため、比較的近い将来に屋根の修繕が必要です。太陽光を長く載せるなら、メンテ周期の長いガルバリウム鋼板も検討すべきでした。パネルを一度外して屋根を直し、また載せる…となると余計な費用がかかります。
教訓は、「太陽光は”導入費用”だけでなく、20〜30年使い続ける”ランニングコスト(屋根の修繕・パネルの寿命と処分)”まで総合的に考える」こと。ここを見落とすと、あとから思わぬ出費につながります。導入そのものは大満足だからこそ、屋根材と機種はもっと詰めればよかった、というのが正直な反省です。
よくある質問(FAQ)
Q. 共働きで日中いなくても太陽光+蓄電池は元が取れる?
A. 蓄電池があれば効きます。昼に発電した電気を貯めて夜に使えるため、日中不在でも自家消費が可能。我が家は電気を多く使う家ですが、2年間の実績で実質負担は月平均3,525円に収まっています。
Q. 太陽光は大きい容量ほどお得?
A. 一概には言えません。10kW以上は「産業用」扱いになり手続き・管理が煩雑になるため、自家消費メインの一般家庭は10kW未満が扱いやすいです。我が家は約6.9kWにしています。
Q. 蓄電池の「全負荷型」と「特定負荷型」はどっちがいい?
A. 災害時の安心を重視するなら全負荷型。特定負荷型は本体が安い反面、停電時に決まった部屋・回路しか使えません。オール電化・子育て家庭は全負荷型がおすすめです。
Q. 補助金はいくらもらえる?
A. 2026年時点で、国のDR補助金は最大60万円規模(年度により公募状況が変動)、愛知県は国+県+市町村の3階建てで合計75万円規模〜、条件次第で最大95万円の例も。ただし市町村単独だと数万円で手続きが煩雑なこともあり、我が家は市の2〜3万円の補助は手間を考えて見送りました。金額と手間のバランスで判断し、最新の公募状況は公式で確認してください。
まとめ
共働きで日中不在でも、太陽光+全負荷型蓄電池は十分に効きます。我が家は、大きなオール電化の家でエアコン常時・洗濯乾燥機を毎日2〜3回という”電気を使いまくる”生活でも、実質負担は月平均3,525円。春・秋は売電が上回って黒字になる月もある一方、1月だけは実質15,000円前後と突出。以前の40㎡アパート(夏2.3万円)より、家が大きくなったのに光熱費は下がりました。
選ぶときのコツは、①太陽光は10kW未満で扱いやすく ②蓄電池は全負荷型で災害に強く ③補助金は使えるときに早めに。売電価格が下がる時代だからこそ、「貯めて使う」自家消費型の設計が、共働き家庭の光熱費をぐっとラクにしてくれます。
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──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!
出典(2026年8月確認)
- 東京ガス「【2026年最新】家庭用蓄電池導入時に利用できる補助金一覧」(国DR補助金・SII経由の申請)
- エコ発/タイナビ「2026年 愛知県の太陽光・蓄電池の補助金一覧」(国+県+市町村の3階建て・金額目安)
- えねこ「2026年度 愛知県の蓄電池補助金|最大95万円の受給方法」(合計補助額の目安)
- 中部電力ミライズ「スマートライフプラン」電力量料金(デイタイム38.80円/@ホームタイム28.61円/ナイトタイム16.52円・2026年8月確認)
- 住宅用太陽光(10kW未満)と産業用(10kW以上)の区分・余剰売電の仕組み:各太陽光専門メディア(2026年時点)


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