注文住宅を建ててから2年が経ちました。設計段階では気づかなかったことも、実際に住んでみると見えてくるものがたくさんあります。この記事では、共働き夫婦が2年住んで実感した「後悔ポイント12個」を正直に公開し、あわせて「やってよかったこと」と、我が家がこだわった断熱・気密の実測値(UA値0.54/C値0.29)もお伝えします。これから家を建てる方が同じ失敗をしないための、リアルなチェックリストとして使ってください。
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らく子
はた夫注文住宅の間取りで後悔した12箇所
分譲戸建にも住んだ経験から、両方を比べて分かったことは 分譲戸建と注文住宅に両方住んで分かった|分譲住宅の正直なデメリットにまとめました。
1位:キッチン横に窓をつければよかった
これが最大の後悔です。我が家のキッチンは調理スペース横の壁に窓がなく、換気扇はしっかり動いているのに、揚げ物・焼き魚・カレーなど匂いの強い料理をすると翌朝までリビングに匂いが残ることがあります。空気清浄機をキッチン近くに置く・料理後すぐ窓を開けるなどで対策していますが、根本解決には至りません。窓ひとつの有無がこんなに影響するとは思いませんでした。これから設計する方は、キッチンの換気経路を必ず確認してください。
2位:2階の空調計画(屋根裏エアコンにすればよかった)
断熱・気密にこだわった効果は、1階でハッキリ出ました。1階は性能の良いエアコン1台だけで、LDKを含めた階全体がムラなく涼しく保てています。ここは大満足です。問題は2階でした。各居室が壁で仕切られているため、部屋ごとにエアコンが必要になってしまい、現在は2階だけでエアコン3台。まだ設置していない部屋にもう1台つければ、2階だけで合計4台になります。
エアコンは10年前後で買い替えが必要な設備です。「4台を10年ごとに更新」と考えると、初期費用よりもその後の買い替え費用がじわじわ効いてきます。正直、この先の出費を考えると少し恐ろしくなります。1階のように“1台で階全体を冷やす”ことを目指して、屋根裏(小屋裏)エアコンで2階全体を空調する計画を設計段階で検討しておくべきでした。断熱・気密が高い家ほど、こうした少ない台数での空調が効きやすくなります。高性能な家を建てるなら、「断熱・気密性能」と「空調計画」は必ずセットで考えることを強くおすすめします。
3位:室外機の置き場所(総2階+ベランダなしの盲点)
我が家は耐震性能とコスト効率を重視して総2階にし、ベランダも作りませんでした。この選択自体は後悔していません。ただ、完全に想定外だったのが「2階エアコンの室外機の置き場所」です。ベランダがないため、2階のエアコンを増設しようとすると室外機を1階まで下ろすことになり、しかもその置き場所が家の真正面――それもウッドデッキの上(庭の特等席)になってしまうのです。見た目にも庭の使い勝手にも影響します。
間取りやデザインを決める段階で、「各エアコンの室外機をどこに置くか」「配管ルートはどう通すか」まで具体的に図面へ落とし込んでおくべきでした。総2階やベランダなしは合理的な選択ですが、その分だけ室外機の置き場所は事前に真剣に詰めておく必要があります。
4位:コンセントの位置と数
「コンセントが足りない」「位置が使いにくい」は注文住宅あるあるですが、本当に不便です。特に困ったのは、ダイニングテーブル付近(スマホ・PC充電)、玄関付近(電動自転車・スマートロック)、洗面台付近(ドライヤー複数)でした。コンセントの追加は設計段階なら安くできることが多いと後から知りました。各エリアごとに位置と数を一つずつ確認するのがおすすめです。
5位:玄関収納をもっと大きくすればよかった
子どもが生まれてから、玄関に置くものが一気に増えました。ベビーカー・外遊びのおもちゃ・長靴・レインコート…。シューズクロークは作ったものの、面積が少し足りませんでした。家族構成の変化を見越して、玄関収納は「少し大きすぎるくらい」で設計するのが正解です。
6位:洗面所の収納が少ない
洗面台下の収納だけでは、家族3人分のアメニティ・洗剤・タオルを収めきれませんでした。毎日使う場所なので、造り付けの棚があればもっと快適だったと感じます。
7位:書斎の防音が不十分
在宅ワーク用の書斎を設けましたが、防音が甘く、LDKや子ども部屋の音が聞こえます。子どもが泣いているときやテレビの音が大きいとき、オンライン会議の集中度が下がります。書斎を作るなら、防音ドアや壁素材への投資も検討すべきでした。
8位:室内物干し(ランドリースペース)を独立で作ればよかった
ドラム式乾燥機があるので油断していましたが、乾燥に向かないデリケート衣類やシーツは室内干しが必要です。専用スペースがなく、廊下やリビングに干すことになり生活感が出てしまいます。脱衣所近くに小さくても室内干しスペースを作っておけばよかったです。
9位:床材の色選びで失敗した
明るい色の床はおしゃれですが、髪の毛や白いホコリが想像以上に目立ちます(逆に濃い色は足跡や水滴が目立つそうです)。サンプルの小さな板だけで決めず、できれば広い面積で見せてもらうべきでした。掃除の頻度にも直結する、地味だけど重要なポイントです。
10位:2階に手洗い場をつけなかった
コスト削減で2階の手洗い・トイレ手洗いを簡素にしましたが、夜間や来客時に「2階にも手洗いがあれば」と感じる場面がありました。毎日のことなので、少しの投資で快適さが変わる部分でした。
11位:外構を後回しにして予算オーバー
建物の打ち合わせに夢中で外構を後回しにした結果、当初200万円の想定が最終的に380万円に。建物完成後だと割高になりがちです。外構は建物と同時に、現実的な金額で予算に入れておくべきでした。
12位:スイッチ・照明の位置の作り込み不足
「ここで消したい」と思う場所にスイッチがなかったり、寝室の照明が枕元から消せなかったり、細かいストレスが積み重なりました。実際の生活動作をイメージして、スイッチの位置まで打ち合わせで詰めておけばよかったです。
逆に「やってよかったこと」TOP5
1位:ミーレ食洗機の導入
圧倒的に生活が楽になりました。毎日の洗い物から解放され、夕食後の30分が自由時間に。2年使っても「不要だった」と思ったことは一度もありません。共働きで家事を時短したいなら、ビルトイン食洗機は最優先で導入すべき設備です。
2位:太陽光発電+蓄電池
電気代が大幅に下がりました。昼間に発電した電気を蓄電池に貯めて夜に使うサイクルが定着し、共働きでも太陽光をムダなく活かせています。停電時のバックアップにもなり、子どものいる家庭では特に安心です。
3位:TOTO浴室(床清潔機能付き)
お風呂の床掃除の手間が劇的に減りました。汚れが付きにくく、週1回ブラシをかけるだけで清潔感を保てます。賃貸時代の浴室掃除の面倒さを思うと、本当に入れてよかったです。
4位:宅配ボックス
再配達の手間は共働きには大きなストレスでした。設置してからは「今日届くから帰らなきゃ」という焦りがゼロに。ネット通販のヘビーユーザーには必須の設備です。
5位:20畳のLDK
広いリビングは毎日の生活の質を上げてくれます。子どもが遊んでいても窮屈さがなく、キッチンから様子を見ながら料理できる。子育てと家事を同時進行するには、LDKの広さが直接効いてきます。
【実測値公開】断熱・気密は“数値”で妥協しなかった
やってよかったことTOP5には入れませんでしたが、実は一番こだわり、一番満足しているのが断熱・気密性能です。数字も公開します。我が家は契約前の段階から「断熱・気密を重視したい」とハウスメーカーにハッキリ伝えていました。これがかなり効いたと感じています。
断熱:窓を樹脂サッシにして UA値0.54(断熱等級5・HEAT20 G1超え)
標準仕様の断熱はボチボチの性能でしたが、窓をオプションで樹脂サッシにアップグレードしました。費用は324,200円(税抜)。決して安くはありませんが、この投資のおかげもあって最終的にUA値0.54を達成できました。
これは国の断熱等級5(ZEH基準:6地域でUA値0.6以下)をクリアする水準で、HEAT20の基準では6地域(愛知県)のG1グレード(目安UA値0.56)を上回る性能です(G2の目安は0.46なので、G1とG2の間の位置づけになります)。窓は家の中で最も熱が逃げやすい部分なので、断熱にこだわるならサッシの仕様は最優先で検討する価値があります。
断熱等級・HEAT20の基準値について(2026年8月時点で確認)
・断熱等級5=ZEH基準相当。6地域の外皮平均熱貫流率(UA値)は0.6以下(国土交通省/住宅性能表示制度・2022年4月新設)。
・HEAT20 6地域の目安:G1=UA値0.56、G2=0.46、G3=0.26(一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会[HEAT20])。
※地域区分は国の省エネ基準による区分で、愛知県の多くは6地域にあたります。
気密:ホームインスペクションも入れて C値0.29
気密性能は、事前に要望を伝えていたことに加え、第三者によるホームインスペクション(住宅診断)を入れたことも良かったのか、C値0.29という素晴らしい数値が出せました。C値は一般に「1.0以下で高気密、0.5以下でかなり優秀」とされるので、0.29は納得のいく結果です。
こだわって本当によかった
この断熱・気密のおかげで、前述のとおり1階はエアコン1台で階全体が快適です。光熱費の面でも、夏冬の体感温度の面でも、「性能にお金をかけて正解だった」と2年住んだ今も感じています。断熱・気密は、契約後よりも契約前に要望を伝えておくほど反映されやすい項目です。UA値・C値の目標を先に共有し、C値は引き渡し前に気密測定(実測)を依頼することをおすすめします。
らく子後悔から学んだ「設計段階のチェックリスト」
後悔から学んだ、設計時に必ず確認すべきポイントをまとめます。
- 契約前に「断熱・気密を重視したい」と要望を伝えているか
- UA値・C値の目標値を確認し、記録に残しているか(C値は引き渡し前に実測を依頼)
- 窓の仕様(樹脂サッシ・ペア/トリプルガラス)を検討したか
- 各階・各部屋の空調計画(何台・どこに設置するか)を決めているか
- 高断熱・高気密なら、屋根裏エアコンなど少ない台数での空調を検討したか
- すべてのエアコンの室外機の置き場所・配管ルートを図面で確認したか
- キッチンに換気用の小窓があるか
- ダイニング・玄関・洗面まわりにコンセントは十分か
- シューズクローク・玄関収納は子どもが増えても対応できる広さか
- 洗面所に十分な収納スペースがあるか
- 書斎・ワークスペースの防音は十分か
- 室内干しスペースは確保されているか
- 床材の色は広い面積で確認したか(ホコリ・髪の目立ちやすさ)
- 2階の手洗い・トイレまわりは妥協しすぎていないか
- 外構予算を現実的に組み込んでいるか
- スイッチ・照明の位置は生活動作に合っているか
よくある質問(FAQ)
Q. UA値0.54・C値0.29はどのくらいの性能ですか?
A. UA値0.54は断熱等級5(ZEH基準:6地域でUA値0.6以下)をクリアし、HEAT20 6地域のG1目安(UA値0.56)を上回る水準です。C値0.29は「1.0以下で高気密、0.5以下でかなり優秀」とされる中でも十分に優秀な数値だと感じています。
Q. 高断熱・高気密ならエアコンは1台で足りますか?
A. 間取り次第です。我が家では、仕切りの少ない1階はエアコン1台で階全体が快適でした。一方、壁で仕切られた2階は部屋ごとにエアコンが必要になりました。少ない台数で全体を空調したい場合は、屋根裏(小屋裏)エアコンなどの空調計画を設計段階で検討しておくのがおすすめです。
Q. C値(気密)を良くするにはどうすればいいですか?
A. 契約前に「気密性能を重視したい」と要望を伝えること、そして引き渡し前に気密測定(実測)を依頼することが有効だと感じました。数値の目標を最初に共有しておくほど反映されやすくなります。
後悔を減らすために一番効いた方法
12個の後悔を振り返って思うのは、その多くが「実際の生活を具体的にイメージできていなかった」ことから生まれている、ということです。図面はきれいでも、そこで毎日どう動くかまでは想像しきれていませんでした。逆に、断熱・気密のように早い段階から具体的な要望として伝えられたものは、しっかり結果に反映されました。
これから建てる方に一番おすすめしたいのは、先輩施主のリアルな後悔談をたくさん読んでおくことです。我が家も、もっと早く同じような体験談ブログやSNSの「#マイホーム後悔」「#新築後悔ポイント」といった投稿を見ておけば、防げた失敗がいくつもありました。実際に住んでいる人の声には、カタログやモデルハウスでは分からないリアルが詰まっています。気になる投稿はスクリーンショットで保存して、打ち合わせのときに「これと同じ失敗をしたくないので」と設計士に見せると、話が早く伝わります。後悔は完全にゼロにはできませんが、知識で防げる後悔は確実に減らせます。この記事も、そんな「先輩の声」のひとつとして使ってもらえたら嬉しいです。
後悔の多くは「決める時間がなかった」ことから来ています。実際にどの時期に何が集中していたかは 共働きの家づくりスケジュールは大変?契約から引き渡しまで8か月半の全日程を実日付で公開 で確認できます。
まとめ
後悔の多くは「設計段階でもう少し聞いていれば防げた」ものでした。注文住宅は自由度が高い分、自分からアクティブに質問・確認する姿勢が本当に重要です。完璧な家はありませんが、先輩施主の後悔を知っておくだけで、防げる失敗はぐっと減ります。
一方、やってよかったことの多くは「共働き生活の家事効率化に投資した設備」でした。コスパ・タイパを重視した設備選びは、2年経った今でも正解だったと感じています。そして、目に見えにくいけれど満足度が一番高かったのが断熱・気密(UA値0.54/C値0.29)でした。一方で、その高性能を活かしきる空調計画と室外機の置き場所は事前検討が甘く、最大級の後悔になっています。「性能」と「空調計画」はワンセット――これが2年住んで得た、一番リアルな教訓です。これから家を建てる方が、後悔を最小限に、満足度の高い家づくりができることを願っています。
後悔しない家づくりのために
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──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!

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