新築の傷は防ぐより直す前提にした|3か月で諦めて5年後に直す計画【実体験】

ローソファの背もたれに子どもが黄色いクレヨンで描いた落書きのアップ 家づくり記録

新築に入居してしばらくすると、必ずこの瞬間が来ます。床に傷がつく。壁が汚れる。ソファに落書きされる。我が家も、最初の3か月は水がついたらすぐ拭き、へこみは熱で補修していました。でも1〜2歳の子どもがいる家では、気にし始めたらきりがないと気づきます。結論から書くと、我が家は「防ぐ」のをやめて「5年後に直す」前提に切り替えました。そのほうが、家も気持ちもラクになったからです。

らく子らく子
新築のときって、傷ひとつで本気で落ち込むのよね。あの時期がいちばんしんどかったかも。
はた夫はた夫
うん。でも「直すのは5年後」って決めたら、急にどうでもよくなった。守るのをやめたのが正解だった。

結論|子どもが小さいうちは「防ぐ」より「直す時期を後ろにずらす」

先にまとめます。

  • 最初の3か月は、水をすぐ拭き、へこみを熱で補修していた
  • でも1〜2歳の子がいる家では、気にし始めたらきりがないと気づいた
  • 新築でこだわりがマックスの時期は、誰でも気になる。でもいい意味でも悪い意味でも、2年もたつと慣れる
  • いまは子どもに分別がつく5年後くらいにまとめて直す方針にした
  • これは床だけでなく、高かったソファにも同じ考え方を当てはめている

大事なのは、諦めたのではなく「時期をずらした」という点です。直さないと決めたわけではありません。

最初の3か月、我が家がやっていたこと

入居直後は、かなり丁寧に扱っていました。

  • 水がついたら、すぐ拭く。無垢材は水に弱いので、放置すると跡が残ります
  • へこんだところは、熱をかけて補修する。無垢材のへこみは、水分と熱を加えると木が膨らんである程度まで戻ります

2つめは無垢材ならではの手当てです。表面に化粧板を貼った複合フローリングでは、こうはいきません。「直せる」のは無垢材の本当の利点だと思っています。

無垢フローリング(西南桜)についたへこみ傷のアップ
いま残っている傷。直すのは5年後でいいと決めました

実際、やれば戻ります。技術的には有効な方法です。

それでも、3か月で続かなくなった

当時、我が家には1〜2歳の子どもがいました。

水をこぼす。物を落とす。おもちゃを引きずる。そのたびに拭いて、補修して——を続けるのは、共働きの生活では現実的ではありませんでした。

やってみて気づいたのは、これです。

小さい子どもがいる家庭では、気にし始めたらきりがない。

直したそばから、新しい傷がつきます。手間が報われない構造になっているのです。

いちばんショックだったのは、ソファへの落書きでした

床の話ばかりしてきましたが、我が家でいちばんショックだった出来事は別にあります。

我が家はソファに高いお金を出しました。リビングを広く見せるためにローソファを選び、そのなかでも気に入ったものを買っています(オープンキッチンで開放感を出す工夫|19.5畳のリビングを広く見せた10のこと)。

そのソファに、クレヨンで落書きをされました。

ローソファの背もたれに子どもが黄色いクレヨンで描いた落書きのアップ
実物です。これが一番ショックでした

正直に言って、これがいちばんショックでした。床の傷とは比べものになりません。選ぶのに時間をかけて、お金もかけたものだったからです。

でも、止めようがない

落ち着いてから考えたのは、こういうことでした。

子どもが落書きするのは、止めようがない。

叱ることはできます。でも「二度とやらない」を期待するのは、この年齢では無理です。だとしたら、怒り続けるほうが家族にとって損だと考えました。

だから、いまは諦めています。そのうえで、子どもに分別がつく5年後くらいに、ソファの生地を買い直すつもりです。

クレヨンの落書きが残ったローソファの全景。奥は無垢フローリング
全体で見ると、意外と気にならなくなるものです

「新築のこだわりマックス期」は、いつか終わる

2年住んだいま、はっきり言えることがあります。

新築で家へのこだわりがマックスの時期には、どうしても気になってしまう。でも、いい意味でも悪い意味でも、2年もたつと慣れてしまう。

「慣れる」を、こだわりが薄れた・妥協したという意味で悪く書く記事もあります。でも我が家にとっては救いでした。

理由は単純で、気にしていた時期のほうが、暮らしとしてはしんどかったからです。傷を見つけるたびに落ち込み、子どもの行動にひやひやする。その状態が続くほうが、家族にとってマイナスでした。

だから、いま入居直後で傷に落ち込んでいる人には、これを伝えたいです。その感覚は、いつか終わります。

我が家が採用した「5年後に直す」という考え方

いまの方針はシンプルです。

対象 いま 5年後
無垢床の傷 直さない どうしても直したいと思えば直す
ソファの落書き 諦める 生地を買い直す

この考え方の良いところは3つあります。

  1. 手間が二重にならない。いま直しても、また傷がつきます。傷がつきにくくなってから直せば1回で済みます
  2. 気持ちがラクになる。「あとで直す」と決めた瞬間から、傷が気にならなくなりました
  3. 子どもを怒らずに済む。これがいちばん大きいかもしれません

この考え方にするなら、家づくりの段階でできること

振り返ると、家づくりの段階でやっておいてよかったことがあります。

  • 「直せる素材」を選んでおく。無垢材はへこみを熱で戻せます。傷を前提にするなら、これは大きな意味があります
  • 硬い樹種を選んでおく。我が家は広葉樹の西南桜にしました(無垢フローリングは広葉樹か針葉樹か|ずぼら夫婦が西南桜を選んだ理由)。傷がつかないわけではありませんが、柔らかい針葉樹で傷が増え続けていたら、慣れる前に気持ちが折れていたかもしれません
  • 水回りは無垢を避ける。我が家はキッチン・パントリー・洗面・脱衣室をフロアタイルにしました。ここは2年経っても劣化していません
  • 張り替え・買い直しができるものを選ぶ。ソファは生地を買い直せます。造作でつくり込んでいたら、そうはいきません

ここでも効いてくるのが、我が家の基準です。

後から動かせる/買えるものは、造作にしない。

この基準で選んだオプションは新築で効いた2万円のオプション3つ|上吊り引き戸・マグネット壁・可動棚の実額にまとめています。

正直に書く、この考え方の弱点

  • 5年後に本当に直すかは、まだ分からない。いまの時点では「そのつもり」でしかありません
  • 費用は先送りしているだけ。ソファの生地の買い直しには、それなりの金額がかかるはずです
  • 傷が増え続けることを受け入れる必要がある。見るたびに落ち込む人には向きません
  • 「慣れる」は人による。2年経っても慣れない人もいると思います。我が家の話です

こう考えるのが向いている人/向いていない人

向いている人

  • 小さい子どもがいる家庭。いま直しても、また傷がつきます
  • 共働きで、こまめな手入れに時間を割けない人
  • 傷を理由に子どもを怒りたくない人

向いていない人

  • 手入れそのものを楽しめる人。その場合は続けたほうが確実に良い状態を保てます
  • 来客が多く、常にきれいな状態を保ちたい人

よくある質問

Q. 無垢床の傷やへこみは直せる?

A. へこみは、水分と熱を加えると木が膨らんである程度まで戻ります。我が家も入居後3か月ほどは実際にやっていました。表面に化粧板を貼った複合フローリングではできない、無垢材ならではの利点です。

Q. 子どもがいると無垢床はやめたほうがいい?

A. そんなことはないと考えています。むしろ「直せる」ぶん、傷を前提にするなら向いている面もあります。ただしこまめな手入れを続けられる前提で選ぶのは危険です。我が家は3か月で続かなくなりました。

Q. 新築の傷が気になって仕方ありません

A. その感覚は、いつか終わります。我が家も入居直後はかなり気にしていましたが、2年もたつと慣れました。いま気になるのは、家へのこだわりがマックスの時期だからです。異常ではありません。

Q. 傷ついた床やソファは、いつ直すべき?

A. 我が家は子どもに分別がつく5年後くらいを目安にしています。いま直しても、また傷がつくからです。直す時期を後ろにずらすと、手間が二重にならず、気持ちもラクになります。

Q. 子どもがソファに落書きしてしまいました

A. 我が家もやられました。正直、いちばんショックだった出来事です。ただ子どもが落書きするのは止めようがないので、いまは諦めています。生地を買い直せるソファなら、あとから取り返せます。そう考えると気持ちが軽くなりました。

まとめ

  • 入居後3か月は、水をすぐ拭き、へこみを熱で補修していた
  • でも1〜2歳の子がいる家では、気にし始めたらきりがない
  • 新築のこだわりマックス期は誰でも気になる。でも2年もたつと慣れる
  • いちばんショックだったのは高かったソファへのクレヨンの落書き。それでも止めようがないので諦めた
  • いまは子どもに分別がつく5年後くらいにまとめて直す方針
  • 家づくりの段階では「直せる素材」「張り替え・買い直しができるもの」を選んでおくと効く

家を大事にしたい気持ちと、子どもがのびのび過ごすことは、どうしてもぶつかります。

我が家の答えは、「守るのをやめて、直す時期を後ろにずらす」でした。傷は増えますが、そのぶん怒る回数は確実に減りました。

同じように「子どもがいる家の設備をどこまで用意するか」で悩んだ話はベビーゲートはいらなかった?キッチンは2〜3か月で撤去、階段は付けて正解【実体験】に書いています。

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