「注文住宅に住み始めたら毎月いくらかかるの?」これは家を建てる前に最も知りたい情報の一つです。3LDK・140平米・太陽光発電+蓄電池ありの我が家の2年間のリアルを公開します。
はた夫
らく子先に結論です。太陽光+蓄電池のある我が家では、電気代から売電収入を引いた実質負担は月3,525円でした。24か月分の実データを、毎月の電気料金と売電収入まで全部載せています。
ランニングコストの全体像
住み始めてからかかるお金は大きく以下に分かれます。
| カテゴリ | 費用項目 |
| 毎月固定 | 住宅ローン返済額・火災保険(月割り) |
| 毎月変動 | 電気代・ガス代・水道代 |
| 年単位 | 固定資産税・都市計画税 |
| 数年単位 | 設備のメンテナンス・消耗品交換 |
| 10〜20年単位 | 外壁塗装・屋根メンテナンス |
光熱費の実態|24か月の実データを全公開
ここがこの記事の核心です。2024年8月〜2026年7月の24か月分について、毎月の電気料金と売電収入の実数値を出します。我が家はオール電化なので、ガスの契約はありません。光熱費は「電気」と「水道」だけです。
まず結論:2年間の実質負担は月3,525円
| 2年合計 | 月平均 | 年換算 | |
|---|---|---|---|
| 電気料金 | 232,810円 | 9,700円 | 116,405円 |
| 売電収入 | 148,215円 | 6,176円 | 74,108円 |
| 実質負担(電気代−売電) | 84,595円 | 3,525円 | 42,298円 |
3LDK・約140平米・オール電化で、エアコンはほぼ常時、洗濯乾燥機を毎日2〜3回。それでも2年間の電気の実質負担は合計84,595円でした。
月別の実数値(24か月・全記録)
| 年月 | 電気料金 | 売電収入 | 実質収支 |
|---|---|---|---|
| 2024年8月 | 9,487円 | 6,019円 | -3,468円 |
| 2024年9月 | 8,536円 | 7,304円 | -1,232円 |
| 2024年10月 | 5,607円 | 6,204円 | +597円 |
| 2024年11月 | 7,530円 | 4,104円 | -3,426円 |
| 2024年12月 | 10,897円 | 6,571円 | -4,326円 |
| 2025年1月 | 18,797円 | 4,500円 | -14,297円 |
| 2025年2月 | 14,999円 | 5,301円 | -9,698円 |
| 2025年3月 | 10,654円 | 6,200円 | -4,454円 |
| 2025年4月 | 9,002円 | 7,530円 | -1,472円 |
| 2025年5月 | 6,867円 | 6,864円 | -3円 |
| 2025年6月 | 7,109円 | 7,986円 | +877円 |
| 2025年7月 | 7,256円 | 5,744円 | -1,512円 |
| 2025年8月 | 9,599円 | 5,936円 | -3,663円 |
| 2025年9月 | 8,428円 | 7,280円 | -1,148円 |
| 2025年10月 | 5,557円 | 6,016円 | +459円 |
| 2025年11月 | 7,661円 | 4,208円 | -3,453円 |
| 2025年12月 | 11,788円 | 6,384円 | -5,404円 |
| 2026年1月 | 19,446円 | 4,272円 | -15,174円 |
| 2026年2月 | 15,166円 | 5,200円 | -9,966円 |
| 2026年3月 | 10,785円 | 6,080円 | -4,705円 |
| 2026年4月 | 9,088円 | 7,440円 | -1,648円 |
| 2026年5月 | 6,255円 | 7,184円 | +929円 |
| 2026年6月 | 4,580円 | 7,760円 | +3,180円 |
| 2026年7月 | 7,716円 | 6,128円 | -1,588円 |
データから見えた3つのこと
① 「夏冬がきつい」ではなく、冬だけが別格でした
1月の実質負担は-14,297円(1年目)/-15,174円(2年目)。一方、夏でいちばん高い8月は-3,468円/-3,663円です。冬は夏の約4倍。導入前は「夏の冷房がいちばん高いだろう」と思っていましたが、実際はまったく違いました。
② 年に5回、電気代が黒字になる月がある
5月・6月・10月は、売電収入が電気料金を上回ります。とくに2026年6月は電気料金4,580円に対して売電7,760円で、+3,180円のプラス。光熱費を払うどころか、お金が入ってくる月があるというのは、導入前には想像していませんでした。
③ 電気を最も使う月に、売電が最も少なくなる
これが1月の突出を生んでいる正体です。売電収入は6月が最高(7,760〜7,986円)で、1月が最低(4,272〜4,500円)。暖房で消費が跳ね上がる月に、日照が短くて発電が落ちる——この噛み合わせの悪さが、冬だけを別格にしています。
2年とも同じ形=偶然ではなく構造
同じ月を2年並べると、ほぼ同じ数字が出ています。
| 月 | 1年目の実質収支 | 2年目の実質収支 |
|---|---|---|
| 1月 | -14,297円 | -15,174円 |
| 2月 | -9,698円 | -9,966円 |
| 5月 | -3円 | +929円 |
| 6月 | +877円 | +3,180円 |
| 8月 | -3,468円 | -3,663円 |
| 10月 | +597円 | +459円 |
1年だけなら「たまたま暖冬だった」で説明がつきますが、2年続けて同じ形になっているので、これは我が家の構造だと考えています。これから太陽光を載せる方は、年間平均だけでなく「1月にいくら払うことになるか」を見ておくと、家計の見通しが立てやすくなります。
水道代
食洗機・ドラム式洗濯機の導入で、水道代は想定より抑えられています。目安は月3,000〜4,000円程度(2か月に一度の請求なら6,000〜8,000円)です。
光熱費の合計
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 電気(実質=電気料金−売電収入) | 約3,500円 |
| ガス | 0円(オール電化のため契約なし) |
| 水道 | 約3,000〜4,000円 |
| 合計 | 約7,000〜7,500円/月 |
以前住んでいた40平米のアパートは、夏で電気1.5万円+ガス0.8万円=月2.3万円ほどかかっていました。家が3倍以上広くなり、使う電気の量も激増したのに、光熱費はむしろ下がっています。オール電化でガスの基本料金がなくなったことも効いています。
我が家が光熱費を抑えている工夫
太陽光・蓄電池の効果が大きいのは前述のとおりですが、それ以外の工夫もあります。いちばん効いているのは「電気を使う家事を昼間(発電中)に寄せる」こと。休日は食洗機やドラム式乾燥を日中にタイマーで回し、発電した電気をその場で使い切るようにしています。冬は厚手のカーテンとサーキュレーターで暖房効率を上げ、エアコンの設定温度を欲張らないことも意識しています。高気密・高断熱(UA値0.54/C値0.29)の家は、こうした工夫が素直に光熱費に反映されるのも嬉しいところです。
固定資産税・都市計画税
注文住宅の固定資産税は建物の評価額・土地の条件によって異なります。
目安として3LDK・延床140平米の場合:年間10〜20万円程度
新築から最初の3〜5年間は軽減措置が適用されることが多く、その後は通常税率になります。
設備のメンテナンス費用
住み始めて2年では大きなメンテナンス費用はまだ発生していませんが、将来の計画として以下を把握しています。
| 設備 | メンテナンス時期 | 費用目安 |
| エアコンのフィルター | 月1回(自分で) | 0円 |
| 換気扇清掃 | 年1〜2回 | 0〜2万円 |
| 太陽光発電の点検 | 4〜5年ごと | 2〜5万円 |
| 蓄電池(容量低下) | 10〜15年後 | 50〜100万円 |
| 外壁塗装 | 10〜15年後 | 100〜200万円 |
| 屋根のメンテナンス | 10〜15年後 | 50〜100万円 |
これらの将来費用を積み立てる「修繕積立金」として月1〜2万円を準備しておくことをおすすめします。
賃貸 vs 購入のコスト比較
| 賃貸(月20万円の場合) | 我が家(ローン+ランニング) | |
| 月額 | 20万円 | ローン約10〜15万円 + 光熱費約1.1万円 + 修繕積立約1.5万円 |
| 20年後 | 4,800万円消費(資産残なし) | ローン残あり・資産(家)残る |
賃貸との比較は単純ではありませんが、長期で見ると「資産として残る」という点では購入の優位性があります。
まとめ
注文住宅のランニングコストは、光熱費・税金・将来の修繕費を含めて計画することが大切です。太陽光・蓄電池の導入で光熱費を大幅削減できており、ランニングコスト全体としては想定より良好な結果です。
住宅購入の判断には、この記事のような「実際の維持費」を知ることが重要です。
火災保険・地震保険の実額
ランニングコストで意外と見落とされがちなのが保険料です。我が家の実額を公開します。
| 保険 | 契約内容 | 費用 |
| 火災保険 | 5年一括・建物+家財・水災あり | 約18万円(年換算 約3.6万円) |
| 地震保険 | 5年一括・建物のみ | 約9万円(年換算 約1.8万円) |
月換算で約4,500円。住宅ローンの返済額ばかりに目が行きがちですが、保険・税金を含めた「住居費の総額」で資金計画を立てることが大切です。なお住宅購入を機に生命保険も見直しました。団信や公的保障を踏まえた必要保障額の考え方は住宅購入で保険を見直すなら?必要保障額の整理で出典付きにまとめています。
2年住んでかかった「想定外の出費」
計画していたランニングコスト以外に、実際にかかった想定外の出費も正直に公開します。
- カーテン・ブラインド追加:入居時に最低限しか付けず、結局半年以内に追加で約8万円
- 網戸の追加:標準で付かない窓があり、夏前に約3万円
- 外構の追加工事:砂利スペースの雑草対策で防草シート+人工芝 約10万円
- エアコン追加:子ども部屋用に1台 約12万円
合計で約33万円。「家本体の予算」とは別に、入居後1年間で30〜50万円程度の予備費を確保しておくと安心です。
ランニングコストを下げる工夫と資産形成への回し方
我が家は太陽光発電で光熱費を年6〜8万円削減できていますが、削減した分は「なかったもの」として先取りで積立投資に回しています。固定費の削減は一度やれば毎年効き続けるので、投資の原資づくりとして最も効率的だと感じています。
具体的な積立の実践はボーナスの使い道は?共働き夫婦が繰り上げ返済より優先したこと【2026年】と共働き夫婦はiDeCoに2人とも入るべき?判断材料を出典付きで整理で公開しています。
よくある質問
Q. 固定資産税はいつ・どうやって払う?
A. 毎年4〜6月頃に納税通知書が届き、一括または年4回の分割で支払います。我が家は口座振替の分割払いにして、毎月の家計から平準化して積み立てています。
Q. 修繕積立は実際いくらすべき?
A. 我が家は月1.5万円を住宅メンテナンス専用の口座に積み立てています。15年後の外壁塗装(100〜200万円)に備えるなら、月1万円以上が現実的なラインだと考えています。
2年分のデータからの結論:購入前の想定より「やや安く」収まった
建築前に立てたランニングコストの想定は月13万円(ローン+光熱費+積立)でしたが、実績は月12万円前後に収まっています。最大の要因は太陽光発電による光熱費削減で、賃貸時代の光熱費約1.8万円が1.1万円まで下がったことです。これから注文住宅を建てる方は、「ローン返済額」だけでなく本記事のような維持費の実数を使って、住居費の総額でシミュレーションしてみてください。買ってからの不安が大きく減るはずです。
最後に補足です。ランニングコストは家族構成やライフスタイルの変化でも動きます。我が家も子どもの成長とともに水道代と電気代が少しずつ増えており、年1回は家計簿アプリで住居費の実績を見直すようにしています。「建てたら終わり」ではなく、年に一度の振り返りをセットにすることで、修繕積立の過不足にも早めに気づけます。光熱費や保険といった固定費は、一度見直せば毎年効き続けるのが大きな魅力です。住宅ローンの返済額にばかり気を取られず、維持費まで含めた住居費の総額を「見える化」しておくことが、家計を安定させる一番の近道だと、2年暮らした今あらためて感じています。
──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!


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