ハウスメーカーの保証は何年続く?主要9社の点検スケジュールと「延長の条件」を比較【2026年】

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「最長60年保証」という言葉だけで安心してハウスメーカーを決めると、実は10年目や30年目に数十万円の有償メンテナンスが条件になっていることに後から気づくケースがあります。主要9社の保証年数・点検頻度・費用目安を公式情報で比較しました。

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らく子らく子
うちも保証書はもらったけど、正直「何年」しか覚えてなくて、そのあと何をすればいいのかまでは分かってないかも…。
はた夫はた夫
そこ、実は大事なんだよね。「最長〇年保証」をうたっている会社ほど、延長には有償点検・有償メンテナンスが必須というセットになってることが多いんだ。

保証には「法律で決まっている部分」と「メーカー独自の部分」がある

新築住宅の保証というと会社ごとにバラバラな印象がありますが、実は土台になる部分は法律で決まっています。住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)により、新築住宅の売主・請負人は引き渡しから10年間、構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分について瑕疵担保責任を負うことが義務付けられています。この10年間は契約で短縮することができません(出典: みずほ不動産販売「10年保証とは」、REDS「新築住宅を10年保証する『品確法』について解説」、2026年9月確認)。

さらに2009年施行の住宅瑕疵担保履行法により、施工会社が万が一この10年以内に倒産しても、住宅瑕疵担保責任保険からの直接請求で補修費用を確保できる仕組みが整っています(出典: 住宅瑕疵担保責任保険協会、2026年9月確認)。

つまり「10年」は全社共通の最低ラインで、各社が広告で打ち出している「30年」「60年」「永年」といった数字は、この法定10年に各社独自の保証を上乗せしたものです。そしてこの上乗せ部分こそ、有償点検・有償メンテナンスという条件が付きやすいところです。

主要9社の保証年数・点検比較表【2026年9月確認】

各社公式サイトの記載をもとに、初期保証年数・最長保証年数・延長条件・点検頻度を整理しました。会社ごとに「構造・防水」を対象とした年数で揃えています。

ハウスメーカー 初期保証 最長保証 延長条件・点検頻度
積水ハウス 30年 永年 30年目までは5年ごと無料点検、以降は有償点検・有償補修を10年ごとに実施して延長
セキスイハイム 30年 30年 60年目まで5年ごと無料点検(構造・防水)
大和ハウス 30年(シロアリ10年) 60年以上 30年目まで無料、以降5年ごとの有償点検・有償メンテナンスで15年ずつ延長
ミサワホーム 構造35年・防水30年(シロアリ10年) 60年〜永年 30年目まで無料、以降10年ごとに有償耐久性診断・有償工事
住友林業 30年 60年 30年目に有償メンテナンス実施が延長の条件
一条工務店 10年(法定) 30年 10年目の有償メンテナンス実施が必須。未実施だと10年で保証終了
タマホーム 10年(構造・防水・シロアリ) 60年 10年目まで無料点検、以降は保証延長の都度メンテナンス
ヘーベルハウス 30年(構造・防水・屋根・床) 30年 1・2・5年目、以降5年ごと無料点検+有償メンテナンス
アサヒグローバルホーム 構造・防水30年/地盤20年/シロアリ10年 永年継続可能 初期30年保証は40年目以降、初期20年保証は30年目以降が有償点検に切り替わる

(出典: 各社公式サイトおよびHOME4U「ハウスメーカーの保証期間・アフターサービスを比較」、一条ライフ「一条工務店の保証は本当に30年?」、アサヒグローバルホーム公式「保証・サポート」、2026年9月確認)

「最長〇年保証」の謳い文句に隠れた条件

この表を見ると分かるのが、最長保証年数が長い会社ほど、途中の有償点検・有償メンテナンスを受け続けることが延長の前提になっているという共通点です。積水ハウスの「永年保証」も住友林業の「60年保証」も、無条件で自動更新されるわけではなく、節目ごとの有償メンテナンスをきちんと実施して初めて次の期間へ進む仕組みです。

逆に言うと、資料請求や比較検討の段階で見るべきなのは「最長何年か」よりも、「無料点検が何年目まで続くか」「そこから先はいくらかかるのか」の2点です。ここが会社によって大きく違います。

有償点検はいつから始まる?受けなかったらどうなるか

点検が有償に切り替わるタイミングは、上の表のとおり会社によって10年目から40年目まで幅があります。共働きで日中の立ち会いが難しい家庭にとっては、この切り替わりのタイミングを事前に把握しておくことが「いつ・いくら・どのくらいの時間を確保すべきか」の見通しにつながります。

有償点検・メンテナンスを受けなかった場合、住宅そのものがすぐに使えなくなるわけではありません。ただし、構造・防水にかかる延長保証は打ち切られ、その後に構造トラブルが起きても各社独自の保証は適用されず実費対応になります。品確法による法定10年の保証は延長条件と関係なく引き渡しから10年間は有効ですが、それを過ぎた部分は「保証を維持する」という選択をした人だけが対象になる、という点は押さえておきたいところです。

はた夫はた夫
一条工務店だと、10年目のメンテナンスだけで30万〜100万円かかることもあるらしいよ。保証を延ばすかどうかは、実質ここで判断が分かれるんだよね。
らく子らく子
え、10年目でそんなに…? それ、契約してから知るんじゃなくて、資料請求の段階で聞いておきたいやつじゃない。

点検・メンテナンス費用の目安(一条工務店の例に学ぶ)

有償メンテナンスの実額を公表している例として、一条工務店の10年目メンテナンスの目安を見てみます。報告されている内訳はおおむね次のとおりです(出典: 一条ライフ「一条工務店の保証は本当に30年?」、2026年9月確認)。

  • 基本点検費用: 10万〜20万円程度
  • シーリング補修(必要な場合): 20万〜50万円程度
  • 防水補修(必要な場合): 20万〜40万円程度
  • 合計目安: 30万〜100万円程度

外壁材によって差が出やすく、塗装が不要なタイル系の外壁は補修費用が抑えられやすい傾向がある、とも報告されています。他社は具体的な実額を公表していないケースが多いため、比較検討の段階で「10年目・30年目の点検で発生しうる費用の目安」を営業担当に直接確認しておくと、あとから慌てずに済みます。

アサヒグローバルホームの保証はどうなっている?

上の比較表のとおり、アサヒグローバルホームは構造・防水30年、地盤20年、シロアリ10年の初期保証を設定し、条件を満たせば永年継続が可能な制度です。無料点検は1年・2年・5年・10年・20年・30年、その後10年ごとに用意されており、初期30年保証は40年目以降、初期20年保証は30年目以降がそれぞれ有償点検に切り替わります(出典: アサヒグローバルホーム公式「保証・サポート」、2026年9月確認)。

なお公式ページには1年目からの点検しか書かれていませんが、アサヒグローバルホームで建てた当ブログの我が家では、引き渡し後3か月・6か月の点検もありました。2年間の点検で実際に何を直してもらったかは「アサヒグローバルホームはやばい?後悔・欠陥住宅の噂を施主が第三者検査で検証」に書いています。

点検の前に準備したことや、無垢床の割れが対応外になった経緯は「新築の2年点検で直してもらったこと・断られたこと|3か月〜2年の4回分を施主が公開」に書いています。

このハウスメーカーで実際に建てた際の坪単価・費用の内訳や、第三者機関によるホームインスペクションの結果は別記事で詳しく公開しています。保証・点検の制度だけでなく、施主目線での実額や検査結果もあわせて確認したい方はそちらもどうぞ。

ずぼら×効率で選ぶなら見るべき3つのポイント

保証の項目は会社によって粒度も呼び方もバラバラで、比較検討中にすべてを把握するのは共働き世帯には正直つらい作業です。時間をかけすぎずに要点だけ押さえるなら、次の3つに絞って資料請求時に確認するのが現実的です。

  • 初期保証の年数と対象範囲(構造・防水・シロアリ・設備で別々に設定されていることが多い)
  • 無料点検が続く年数と、そこから有償に切り替わるタイミング
  • 延長に必要な有償メンテナンスの目安費用(金額を公表していない会社は営業担当に確認する)

この3点さえメモしておけば、複数社を比較する際に「保証年数の大きさ」だけに惑わされずに判断できます。

よくある質問

Q. 保証期間が過ぎたら住宅はもう保証されなくなるの?

A. 品確法による構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防止する部分の保証は、引き渡しから10年間は法律で必ず確保されています。これは延長条件とは関係なく適用される最低ラインです。10年を超える部分は各社独自の制度で、有償点検・有償メンテナンスへの加入が延長の条件になるのが一般的です。

Q. 有償メンテナンスを受けないとどうなる?

A. 住宅がすぐに使えなくなるわけではありませんが、積水ハウスの永年保証や住友林業の60年保証のような延長保証は打ち切られ、その後に構造トラブルが起きても実費対応になります。

Q. 有償点検・メンテナンスの費用相場は?

A. 一条工務店の例では10年目のメンテナンスで30万〜100万円程度が目安と報告されています。外壁材や補修の要否によって差が大きいため、契約前の資料請求段階で確認しておくと安心です。

Q. 資料請求のときに保証について何を聞けばいい?

A. ①初期保証年数と対象範囲 ②延長条件(有償点検の要否・時期) ③無料点検から有償に切り替わるタイミング、の3点を聞いておくと会社ごとの比較がしやすくなります。

まとめ:保証年数の「数字の大きさ」だけで選ばない

「最長60年保証」「永年保証」という言葉は魅力的に見えますが、その裏には節目ごとの有償点検・有償メンテナンスという条件が必ずセットになっています。比較するときは最長年数ではなく、無料点検が続く年数と、そこから先にかかる費用の目安を確認することが、あとから後悔しないための近道です。

気になるハウスメーカーが2〜3社に絞れたら、資料請求の際に保証・点検制度についてもあわせて確認してみてください。

──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!

出典(2026年9月確認)

※保証内容・点検スケジュールは各社の制度変更により更新される場合があります。契約前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

📚 保証の話とあわせて、実際に受けた検査の結果も気になる方へ。第三者機関によるホームインスペクションの実際の指摘内容は「アサヒグローバルホームはやばい?後悔・欠陥住宅の噂を施主が第三者検査で検証」でまとめています。

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