子どもがハイハイを始めると、とたんに家が「危ない場所だらけ」に見えてきます。我が家も1歳前からベビーゲートを検討し、実際に買って、設置して——そのうちの1つは2〜3か月で外しました。
この記事では、注文住宅を建てた共働き夫婦が、キッチン・階段・ベッドの3か所でやった安全対策と、その正直な結果を書きます。「ベビーゲートはいらなかった」という声も多いテーマですが、我が家の答えは「場所による。キッチンは要らなかったが、階段は付けて正解だった」でした。
※本記事にはプロモーションが含まれます。
さらに、これから家を建てる方に向けて、間取りの段階で決めておかないとベビーゲートが付けられないという話も書いています。ここは意外と見落とされがちです。
らく子
はた夫先に結論:3か所のうち、本当に必要だったのは階段だけだった
子どもがつける傷とどう付き合っているかは新築の傷は防ぐより直す前提にした|3か月で諦めて5年後に直す計画【実体験】にまとめています。
| 場所 | やった対策 | 結果 |
|---|---|---|
| キッチン | 突っ張り式のベビーゲート | 2〜3か月で撤去。我が家には必要なかった |
| 階段の下(1階側) | 引き戸が開かないようにするバンド型のロック | ゲート不要で解決。コスパが良かった |
| 階段の上(2階側) | 壁にネジで固定する頑丈なゲート | 付けて正解。ここだけは妥協しなくてよかった |
| ベッド(添い寝) | ベッドフレームにネジで固定するベッドガード×3辺 | 結局3辺すべてに設置してようやく安心できた |
一般に、ベビーゲートが必要になるのはハイハイを始める生後6〜8か月ごろから、危険を認識できるようになる2歳半〜3歳ごろまでとされています。我が家も、ちょうどこの入口でつまずきました。
【新築の方へ】ベビーゲートは、間取りの段階で「付けられる壁」を確保しておく
これが、家を建てた立場からいちばん伝えたいことです。
ベビーゲートは、どこにでも付けられるわけではありません。突っ張り式もネジ固定式も、両側にゲートを受け止められる壁(または柱)が必要です。開口部が広すぎる、片側が家具でふさがっている、壁がなくて空間がつながっている——こうした場所には、そもそも設置できません。
我が家は間取りを決める段階で、キッチンの入口に「ゲートを付けられるスペース」を確保していました。だから、必要になったときに素直に設置できました。逆にここを考えずに広々とした開口部にしていたら、いざというときに選択肢がなくなっていたと思います。
間取りの打ち合わせで、次の3点だけでも確認しておくと後がラクです。
- キッチンの入口に、ゲートを受けられる壁があるか(対面キッチンは開口が広くなりがち)
- 階段の上下に、ゲートを固定できる壁があるか。とくに階段上は、ゲートの手前に平らなスペースが要ります
- その壁がネジを打てる下地かどうか(階段上は後述のとおりネジ固定が基本になります)
間取りの後悔は他にもいろいろありました。まとめて注文住宅の間取りで後悔した12箇所に書いています。
きっかけ:椅子とおもちゃのバリケードが突破された
子どもがハイハイを始めた1歳前ごろ、我が家がまずやったのは「物を置いてふさぐ」という力技でした。ダイニングの椅子や大きめのおもちゃをキッチンの入口に並べて、物理的に入れないようにする方法です。
これはしばらく機能しました。ただ、子どもの活動量が上がってくると、あっさり突破されます。押す、よじ登る、すき間をすり抜ける。毎回並べ直すのも地味に手間で、「これはもうゲートを買うしかない」と観念しました。
キッチンのベビーゲート:買って、設置して、2〜3か月で外した
選んだのは突っ張り式。口コミはかなり読み込んだ
選ぶときに気にしたのは「本当に外れないか」でした。というのも、姉夫婦が使っていたベビーゲートが、ネジが緩くて、強く扱うとゲートごと外れてしまうものだったからです。子どもが体重をかける前提のものなので、ここは譲れませんでした。
結果、口コミを一通り確認したうえで突っ張り式・オートクローズ付き(設置幅75〜152cmの調整タイプ・5,999円)のものを購入。実際に使ってみて、外れることは一度もありませんでした。この点は満足しています。
もう一つ地味に効いたのが「つまづきにくい」タイプを選んだことです。ゲートの下枠が高いと大人が毎回またぐことになり、抱っこしているときに危ないので、ここは見ておくといいと思います。
それでも外した理由:親のほうが先に負けた
正直に書きます。設置して2〜3か月ほどで外しました。理由は事故でも故障でもなく、単純にこの2つです。
- 出入りが煩雑。キッチンは1日に何十回も通る場所です。そのたびに開け閉めするのが、思っていた以上にストレスでした。
- 空間が狭く感じる。実際の面積は変わらないのに、ゲートが1枚あるだけで圧迫感が出ます。この「印象」に負けました。
お金をかけて買い、頑張って設置したのに、結果的には無駄になってしまった——というのが正直なところです。
そして、叱り続けたら入らなくなった
ゲートを外したあとは、キッチンに入ろうとしたら厳しく叱るを続けました。地道ですが、効果があったのはこの繰り返しです。1歳半になるころには、そもそもキッチンのほうに入らなくなりました。
この結果から振り返ると、我が家にとってキッチンのベビーゲートは、あまり必要ではなかったと感じています。
らく子ただし、これを「ベビーゲートは要らない」と一般化するつもりはありません。キッチンにIHやコンロがあって火や熱が出る、床下収納や引き出しの中身が危ない、子どもの性格的に言い聞かせが効きにくい——条件が違えば答えも変わります。「まず言い聞かせで様子を見て、ダメならゲート」という順番なら、我が家のような結果にはならなかったかもしれません。
階段は別。ここは付けて正解だった
キッチンとは対照的に、階段は妥協しなくて本当によかったと思っています。転んでも尻もちで済むキッチンと違い、階段は落ちたら大けがに直結するからです。
階段の下(1階側):引き戸を開かなくするだけで解決した
我が家の階段の1階側には引き戸が付いていました。そこでゲートは付けず、引き戸と壁をつなぐバンドのような商品(粘着テープで貼り付けるタイプ)で、引き戸そのものを開けられないようにしました。
これが安上がりで、見た目もすっきりして正解でした。「ゲートを付ける」の前に、「そもそも扉があるなら、その扉を開かなくすればいい」という発想は、ほかの場所にも応用が効きます。
階段の上(2階側):突っ張り式は危ないと感じて、ネジ固定式に
問題は2階側でした。設置場所の形状と「階段の真上」という性質を考えると、突っ張り棒スタイルでは危ないと感じたのです。そこで壁に穴をあけてネジで固定する、頑丈なタイプを選びました。
実際に選んだのはベビーダン(BabyDan)のフレックスフィット(ホワイトウッド)です。デンマークのメーカーで、ヨーロッパビーチ材(ブナ材)を使った木製ゲート。設置幅69〜106.5cm・高さ75cmで、我が家では階段上の両側の腰壁に金具をネジ止めして固定しています。決め手は次の3点でした。
| 決め手 | 内容 |
|---|---|
| スクリュー式(ネジ固定) | 突っ張り式のように緩まない。子どもが体重をかけてもずれない |
| 斜め・内側・外側に設置できる | 階段前は壁の形状が素直でないことが多い。角度をつけて設置できるのが効いた |
| 一方向にしか開かないストッパー付き | 壁の固定金具にストッパーがあり、階段側に開かない。階段上ではここが決定的 |

とくに3つ目は、あとから考えるほど重要でした。階段上のゲートが階段側に開いてしまうと、開けた瞬間に子どもが押し出される形になりかねません。階段上に設置するゲートを選ぶときは、「ネジ固定か」に加えて「開く向きを制限できるか」も必ず確認することをおすすめします。
また、下枠のないバリアフリー構造なので、大人がまたぐ必要がありません。階段の上り口でつまずくリスクがないのは、想像以上に安心感があります。
この判断は、あとから調べても正しかったようです。専門メディアでは、階段上には置くだけタイプや突っ張り式は使わないよう案内されています。理由は明快で、子どもが体重をかけると設置面がずれて、ゲートごと転落する恐れがあるから。突っ張り式は使ううちに緩みが出るのも理由の一つです。階段上はネジで壁や柱に固定するタイプが鉄則とされ、さらに階段の上端から30cm以上のスペースを空けて設置することも推奨されています。
開け閉めが煩雑なのはキッチンと同じです。それでもここは「危ない」という感覚のほうが勝ちました。結果として、丈夫なものをしっかり固定して本当によかったと思っています。壁に穴があくことを気にする方もいると思いますが、階段上に関しては、そこを気にしている場合ではないというのが我が家の結論です。
突っ張り式とネジ固定式、どう使い分けるか
| 突っ張り式(置くだけ含む) | ネジ固定式 | |
|---|---|---|
| 壁の穴 | あけない | あける |
| 強度 | 使ううちに緩むことがある | 体重をかけてもずれにくい |
| 向いている場所 | キッチン・リビングなど平らな床 | 階段の上など落差のある場所 |
| 撤去のしやすさ | 簡単(我が家も2〜3か月で外せた) | 穴の補修が必要 |
ざっくり言えば、「落ちたら大けがをする場所はネジ固定、そうでない場所は突っ張り式」という切り分けで良いと思います。撤去のしやすさまで考えると、キッチンのように「途中でやめる可能性がある場所」を突っ張り式にしておくのは、結果的に正解でした。
ベッドガード:結局、3辺すべてに付けてようやく安心できた
ベビーベッドは1歳で手狭になった
子どもが1歳くらいまではベビーベッドで寝かせていました。ただ、我が子は体格が大きめだったこともあり、1歳を迎えるころにはベビーベッドが手狭に。そこで、セミダブルサイズのベッドを2つくっつけた寝室で、子どもと一緒に寝ることになりました。
ここで直面したのが寝相の悪さです。とにかくよく動く。落下防止のため、ベッドガードを導入することにしました。
「1辺だけ」では安心できなかった
我が家のベッドは壁付けなので、足元側と、壁と反対側が開いている状態でした。
最初は「動く範囲もそこまで広くないだろう」と考えて、壁際側のベッドの足元側だけにベッドガードを設置。それ以外の場所はクッションなどで防波堤を作ってしのごうとしました。
でも、クッションでは突破される懸念が消えず、結局それが気になって眠れません。最終的に、もう片方のベッドの足元側と、壁と反対側にも設置して、ようやく安心して寝られるようになりました。

振り返れば、「たぶん大丈夫だろう」で1辺だけにしたのは遠回りでした。不安が残る対策は、結局やり直すことになります。
選んだのはネジ固定式。差し込み型は不安だった
ベッドガードには大きく2タイプあります。
- 差し込み型:マットレスとベッドフレームの間に板状の部分を差し込んで固定するタイプ
- ネジ固定型:ベッドフレームの枠にネジで直接留めるタイプ
我が家はネジ固定型(ハイタイプ・1台4,880円)を選びました。差し込み型も検討しましたが、決め手になったのはつかまり立ちです。立てるようになると、子どもはベッドガードに寄りかかります。体重がかかる前提で考えると、弱いものでは不安でした。
実際に使ってみて、ある程度の重量にも耐えてくれるので安心感がまったく違いました。ベッドガードは「落下を防ぐ柵」であると同時に、「子どもが寄りかかる手すり」になる——ここを見落とさないほうがいいと思います。
そもそもの後悔:ローベッドや布団を先に検討してもよかった
ベッドガードの話をしてきましたが、いちばん根本的な後悔はこれです。
新生活でベッドを選ぶ段階で、「いずれ子どもと添い寝することになる」と先回りして考えられていれば、そもそもローベッドや布団の生活という選択肢もありました。高さがなければ、落下の心配自体がかなり小さくなります。
家具は簡単に買い替えられません。家づくりや新生活の準備をしている段階の方は、「数年後、子どもと一緒に寝るならどうか」という視点を一度入れてみると、選ぶものが変わるかもしれません。
これから家を建てる人が、先に決めておくといいこと
- キッチンの入口に、ゲートを付けられる壁を残す。開口を広くとりすぎると、いざというときに選択肢がなくなります。
- 階段の上下に、ゲートを固定できる壁と平らなスペースを確保する。とくに階段上は、ゲート手前のスペースが要ります。
- 階段の1階側に扉(引き戸など)があるなら、それだけで解決することもある。扉があれば、ゲートより安く・すっきり対策できます。
- ベッドは「将来の添い寝」を前提に高さを考える。ローベッドや布団なら、ベッドガード自体が不要になる可能性があります。
- キッチンはまず言い聞かせで様子を見るのも手。我が家は先に買いましたが、結果的には言い聞かせで解決しました。
間取りの打ち合わせは、想像以上に短期集中です
ベビーゲートを付けられる壁の有無は、間取りが決まったあとでは動かせません。我が家は打ち合わせが1回4〜7時間で、しかも主要な項目は「この1回で決める」と区切られていたため、終盤ほど判断力が落ちました。複数社の間取り提案を先に見ておくと、「この開口だとゲートが付かないな」といった視点が早く持てます。
よくある質問(FAQ)
Q. ベビーゲートはいつからいつまで必要?
A. 一般にはハイハイを始める生後6〜8か月ごろから、危険を自分で認識できるようになる2歳半〜3歳ごろまでとされています。我が家は1歳前に設置し、キッチンについては1歳半ごろに不要になりました。
Q. ベビーゲートは本当にいらない?
A. 場所によります。我が家はキッチンでは結果的に不要でしたが、階段は付けて正解でした。転んでも尻もちで済む場所と、落ちたら大けがをする場所は分けて考えるのがおすすめです。
Q. 階段上に突っ張り式のゲートを使ってもいい?
A. おすすめされていません。置くだけタイプや突っ張り式は、子どもが体重をかけると設置面がずれ、ゲートごと転落する恐れがあるためです。階段上はネジで壁や柱に固定するタイプが基本で、階段の上端から30cm以上あけて設置することも推奨されています。
Q. 壁に穴をあけるのに抵抗があります
A. 気持ちはよく分かります。ただ我が家は、階段上に関しては穴を気にしている場合ではないと判断しました。使用期間は数年で、撤去後に補修すれば済みます。逆にキッチンなど平らな場所は、穴のあかない突っ張り式で十分でした。
Q. ベッドガードは差し込み型とネジ固定型どちらがいい?
A. つかまり立ちをするようになると、子どもはベッドガードに寄りかかります。体重がかかる前提で考えると、我が家はネジ固定型のほうが安心でした。
Q. ベッドガードは1辺だけでも足りる?
A. 我が家は足りませんでした。1辺だけ設置し、残りをクッションで塞ごうとしましたが、「突破されるかも」という不安が消えず、結局3辺すべてに設置しています。不安が残る対策は、結局やり直しになります。
階段に付けたのは、記事中で書いたベビーダンのフレックスフィットです。設置場所の幅によって必要な拡張パーツが変わるので、購入前に手すりから手すりまでの実寸を測っておくと失敗しません。
まとめ
ベビーゲートについての我が家の結論は、「いらない」でも「必要」でもなく、「場所による」でした。
キッチンのゲートは6千円ほどかけて設置しましたが、出入りの煩雑さと圧迫感に親のほうが負けて2〜3か月で撤去。その後は言い聞かせを続けたら、1歳半には入らなくなりました。一方で階段は、突っ張り式ではなくネジで固定する頑丈なタイプを選んで正解。開け閉めは面倒でも、危険度がまったく違います。
そして、家を建てる方にいちばん伝えたいのは「ベビーゲートは、付けられる壁がないと付けられない」ということ。間取りの段階で、キッチンの入口と階段の上下に設置スペースを残しておくだけで、いざというときの選択肢が変わります。我が家はここを確保できていたので、必要になったときに素直に設置できました。
──以上、愛知県名古屋市の共働き夫婦・はた夫&らく子でした。それではまた、次の記事で!
出典(2026年8月確認)
- 階段上のベビーゲートは置くだけ・突っ張り式が推奨されない理由、ネジ固定の必要性、階段上端から30cm以上あける目安:スムタノ(サンリフレ)/yuzureco/nicebaby ほか各ベビー用品専門メディア
- ベビーゲートの使用時期の目安(ハイハイ開始の生後6〜8か月ごろ〜2歳半〜3歳ごろ):リッチェル「べびちぇる」ほか
- ベビーゲートの安全な使用について:消費者庁「ベビーゲートを正しく使用し事故を防止しましょう!」/こども家庭庁「身の回りに潜む転落事故の危機」
- 国内のベビーゲートの安全基準は一般財団法人製品安全協会が規定(SGマーク)
- ベビーダン フレックスフィットの仕様(設置幅69〜106.5cm・高さ75cm・スクリュー式・ブナ材・デンマーク製・斜め設置対応・一方向にしか開かないストッパー):BabyDan公式サイトおよび各販売ページ
- 製品の価格・仕様は筆者が実際に購入したときのものです(金額・仕様は変動します。最新は各販売ページでご確認ください)


コメント